札幌国際芸術祭

三岸 好太郎MIGISHI KOTARO

1903年札幌生まれ。札幌第一中学校(現・札幌南高等学校)卒業後、画家を目指して上京。苦労を重ねながら独学で絵画の勉強を続ける。20歳で第1回春陽会展に厳選を通って入選。翌年、春陽会賞を首席で受賞し、一躍画壇で脚光を浴びる。初期は素朴な作風の人物画を得意としたが、中国旅行を経て生来のロマンティシズムを刺激され、帰国後は道化を題材とした連作に取り組んだ。やがて前衛的な表現を志向するようになり、ひっかき線を用いた作品や抽象的作品、蝶と貝殻をモチーフとした超現実主義的作品など、短期間で数々の試みを展開。モダンな構想によるアトリエの建設にも着手したが、1934年、旅先の名古屋で病のため永眠する。享年31歳。