札幌国際芸術祭
会期 8月6日(日) – 10月1日(日)
時間 12:30 – 19:30
休館日 火曜
会場 北海道教育大学 アーツ&スポーツ文化複合施設 HUG (札幌市中央区北1条東2丁目4)

協力: 北海道教育大学/キヤノン株式会社
キュレーション及びコーディネート: 雨森 信

心象風景や記憶の中にある感覚といった実態のない領域を表現してきたさわひらきが、本展では現実に起こったことの記録をもとにした新作の映像インスタレーションを発表します。

本作は、今年の1~2月にかけて、梅田哲也と共に、モエレ沼や夕張市のシューパロ湖で行った光の実験「フィールドアクション」にて撮影されました。氷点下のなか、氷面に積もった雪を掻き、円を描き、氷に穴を開け、水中に照明を沈め、その光源を上下することで拡散の範囲を変化させるなど、梅田の謎に包まれた非合理的な行為によって、この世のものとは思えないような幻想的な光景が立ち現れます。不気味に発光する穴、その周りで行われる営みは、数万年前に行われていたかもしれない祭祀のようでもあり、偶然この地に降り立った未来人が宇宙と交信しているかのようでもあります。これら一連の出来事がさわの能動的(創造的)な誤読によって再構築され、虚と実が交錯する詩的な映像で描き出されます。

プロジェクト