札幌国際芸術祭
会期 8月6日(日) – 10月1日(日)
時間 10:00〜16:30(テント貸出16:00まで)イベント不定期
休館日 なし
会場 円山公園 (札幌市中央区宮ヶ丘)
鑑賞方法 円山パークセンター(円山公園管理事務所)受付でテントとパラソル貸出
参加無料 (SIAFパスポートか500 円を一時お預かりするデポジット制)
URL イベント情報など詳しくはこちら

* 小学生以上(小学生は保護者同伴)
* イベント開催でオープン時間が前後することがあります。
* 悪天候などで予告なしにクローズすることがあります。

五十嵐淳建築設計事務所 Jun Igarashi Architects

円山はアイヌ語でモイワ、山麓の一部は「コタンペッ(コタン=村、ペッ=川)と呼ばれ、札幌開拓の祖と言われる島義勇もここから未来の札幌を構想したと言われています。円山扇状地は、かつてアイヌの人々の営みがあり、鮭が多く遡上した琴似川に合流する伏流水や「メム(湧水)」など、豊かで複雑な水系に涵養され、多くの樹種を擁する天然記念物である貴重な原始林に育まれてきました。本プロジェクトでは、大都市と自然が近接する円山に着目し、自然と人が共に歩んできた円山の環境、歴史、文化のさまざまな結びつきをひもとき、急速な都市化の中で、失い、見えなくなってしまったものごとを再発見します。未来を思考し、円山をまるごと体験する創造的なコタン(村)が国際芸術祭2017に出現します。空間デザインは建築家・五十嵐淳が担当します。
 本プロジェクトの会場となる円山公園は、豊かな自然環境というだけでなく、北海道神宮の鎮守の森に隣接し、人の手による試験林でもありました。古くから行楽地として親しまれ、長く札幌市民に見守られ愛されてきました。今回、「クチャ(アイヌの仮小屋)」をモチーフとした構築物をきっかけに、訪れる鑑賞者自身が居場所をしつらえることにより、常に風景が変化するコタンが形成されます。
 また、円山エリア一帯をフィールドに「大風呂敷プロジェクト」など札幌国際芸術祭の他企画とも連携しながら、「食」「遊び」など親子で楽しめる身近なテーマから、かつてこの地で暮らしたアイヌの人々の空間性や、目ではとらえられない思想や世界観そのものを掘り下げる参加型ワークショップ、ツアーやトークプログラムを予定しています。旅人と市民が出会う憩いの広場として、また人工物(都市)と自然、そこに介在する人との共生について思考する「きづき」の場となることを意図しています。

共催:公益財団法人札幌市公園緑化協会
協力(名称順):アイヌ文化財団、一般財団法人アイヌ民族博物館、建築学生同盟北海道組、さっぽろ冒険遊びの会、地方独立行政法人北海道立総合研究機構、特定非営利活動法人札幌オオドオリ大学

プロジェクト