令和8年度 出前授業がスタート!「AIとARで札幌の自然を再発見するワークショップ ─ いきものの記憶と記録」編
げいじゅつさいを未来の学校と捉え 発見や体験 学びを提供するサイアフスクールの出前授業 4年目となる今年度はしちがつ14日よりスタートし 全4種類のプログラムを実施しています
令和8年度 サイアフスクール出前授業 全4プログラム
プログラミングでアートにチャレンジ
こんな学校あったらいいな ペンタブレットを使って学校を変身させよう
AIとARで札幌の自然を再発見するワークショップ いきものの記憶と記録
現代アートってどう見るの 作品ガイドにチャレンジ
今回は メディアアーティストのゴッドスコーピオンさんをパートナーに迎えて実施しているAIとARで札幌の自然を再発見するワークショップ いきものの記憶と記録の様子をお届けします
第一弾は栄町小学校 事前レクチャー1コマとワークショップ2コマの全3コマで構成された本プログラムを しちがつ14日としちがつ22日の総合的な学習の時間で実施しました
しちがつ14日の初日は サイアフ事務局のスタッフが学校を訪問 授業の冒頭では サイアフの概要とともにゴッドスコーピオンさんについて紹介しました ゴッドスコーピオンさんは XR技術VR AR MRなどの総称を用いて 時間や空間の捉え方の変化をテーマに作品を制作するメディアアーティスト XRプラットフォームSTYLYの設立メンバーでもあります
紹介に続いて ゴッドスコーピオンさん本人からのビデオレターを視聴 今回のテーマであるいきものについて 地球における生命誕生の歴史や 生き物によって世界の見え方が異なることなどがわかりやすく解説されました
その後 実際に身近な生き物を探すフィールドワークへ グループごとにタブレットを持ち 校内や校庭を巡りながら Seekという AIを使って撮影した生き物を識別し 名前や特徴を知ることができる自然観察アプリを使って動植物を撮影しました
子どもたちは飼育しているメダカやコイをはじめ 校庭の昆虫や植物を次々に撮影 ちゃんと名前があっているこんな名前だったんだなど 発見を楽しむ声が聞こえてきました
その後 教室に戻り 観察記録シートを作成します シートには撮影した生き物の名前や発見した場所に加え その生き物はどう感じていたと思うというユニークな問いも 想像を膨らませながら それぞれの視点で記入していきます この観察と記録が 翌週のAR制作の土台となります こうして1日目の授業は終了しました
そして翌週のしちがつ22日 ゴッドスコーピオンさんとともに再び学校を訪問しました
1時間目はAIやARについて簡単な紹介からスタート ゴッドスコーピオンさんが AIやARという言葉は聞いたことがあるけれど 詳しくは知らないという子どもたちに向けて AIやARを使った表現の実例を紹介しました
その後はいよいよ 観察した生き物をARの世界で表現する制作に挑戦 STYLYを使い 前回作成した観察記録をもとに生き物の3Dモデルを選び出したら 位置や角度 大きさを調整しながら空間へ配置していきます 初めは操作に戸惑っていた子どもたちですが 試行錯誤を重ね 自分のイメージを形にしていきました
完成した作品を公開して発行された二次元コードを読み込むと 自分たちの生き物が目の前の教室に出現しました
うおぉーやばい でかい
自分たちの作ったAR作品が現実空間に現れ 教室中から歓声が上がります
さらに木や水辺などの背景オブジェクトも追加し 観察時に見つけた環境をAR空間の中に再現して行きました
続く2時間目では City Assetの機能を使った地理空間ARに挑戦します これは 実際の地図情報とARを組み合わせ 現実の場所にデジタル情報を重ねて表示する技術です 学校の住所を入力すると 画面上に栄町小学校の3Dマップが出現 子どもたちは生き物を見つけた場所を探し そこへ3Dモデルを配置していきます
ここからさらに もし自分がその生き物だったら どんな環境が心地よいだろうという問いをもとに 思い思いの環境をデザインしていきます
子どもたちは一気に集中モードに入り 生き物を増やしたり 木や花を植えたり驚くほどの集中力で自分だけのAR空間を作り上げました
制作後はタブレットを持って校庭へ出向き 完成したAR作品を実際の風景に重ね合わせました いつもの校舎や校庭が 子どもたち自身がつくった生き物たちのいる新しい空間へと変化します 自分の作品が目の前の風景に現れる驚きとともに ARならではの表現の面白さを存分に味わいました
こうして2日間にわたる授業は終了しました
終了後 子どもたちからは
AIがすぐに植物や動物の名前を出していてすごかった
ARで この世界には存在するけれど見たことのない世界を作れたのが楽しかった
といった感想が聞かれました
テクノロジーを活用して 身近な自然を観察記録し 生き物やその生き物が生息する場所への新たな気づきを得るきっかけとなった今回のワークショップ 観察した生き物をもとに AIやARを使って自分だけの表現へと発展させる学びの時間となりました
今回の出前授業で制作された子どもたちの成果は 2027年いちがつに開幕する札幌国際げいじゅつさい2027サイアフ2027で発表される予定です どのような形で展開されるのか どうぞお楽しみに
今後も各プログラムの授業の様子を順次お届けしていきます