レポート掲載

こうしんび 2026年 しちがつ9日

令和8年度 第2回 教育喫茶

教育現場でのデジタルツールの可能性を探るペンタブレット編

中央区複合庁舎1F区民ギャラリー

2026年7月25日 土曜日

目次

令和8年度 第2回 教育喫茶レポート<br>教育現場でのデジタルツールの可能性を探るペンタブレット編

2026年しちがつ25日どようび 中央区複合庁舎1階の区民ギャラリーにて 令和8年度第2回教育喫茶を開催しました

教育喫茶は 教育に携わる先生や学生 アーティスト 市民が集まり 立場を超えて教育とアートの課題やこれからの学び 社会のあり方を語り合うコミュニティとして 2023年のスタート以来 隔月で開催しています

今回の教育喫茶では サイアフスクールが札幌市内の小中学校に向けて展開してきた出前授業のプログラムのうち 今年度新たに実装予定のこんな学校あったらいいなーペンタブレットを使って学校を変身させようプログラムのデモ体験会を実施しました

本プログラムは サイアフ2027のイニシアティブパートナーである株式会社ワコムと 市内在住の映像作家である佐竹真紀さんと共同で企画したプログラムです
前年度の出前授業で実施した株式会社ワコムとの連携プログラム自分だけのモンスターをつくってみようの内容を刷新し 佐竹さんの世界観やアイデアを取り入れ ペンタブレットを活用したオリジナルの写真アニメーション制作を行うワークショップを展開します

市内小学校での実施に先立ち 教育分野に関心の高い教育喫茶参加者の皆さんに シミュレーションとしてこのワークショップを体験していただくことで デジタルツールの活用によって表現の可能性がどのように広がるのかを体感してもらうと同時に 今後の教育のあり方や現場での実践に向けた情報交換 そして対話を深める貴重な機会となりました

体験会は漆スクールディレクター進行のもと まずは株式会社ワコムの桧森さんより ワコムについての紹介やペンタブレットの仕組みについてご説明いただきました
ワコムのペンタブレットのペンは充電や電池交換が不要で 実際のペンのように軽く滑らかな描き心地が特長です
電磁誘導のはたらきでペンの位置や傾きを正確に把握し 圧力センサーが繊細な力加減をとらえることで線の太さや濃淡を美しく表現することができるそうです

ペンタブレットを初めて触ったという参加者の方からも とても描きやすい ペンがすごく軽いといった驚きの声が上がっていました

続いて 本ワークショップで講師を務める佐竹真紀さんへとバトンタッチし ご自身の活動や作品制作にかける想いについてお話しいただきました
日常的に写真や映像で記録を残すのが大好きだという佐竹さんは 主に写真を用いたコマ撮りアニメーションの制作を通じて 記憶の中にある世界を表現しているのだそうです

今回のプログラムに込めた想いについて 佐竹さんは次のように話します
かつて毎日通って色んなことを考えていたはずの小学校も 当時の写真がほとんど残っていないために時間が経つごとに忘れてしまいます 写真というものが個人のアルバムにしまいこむものからリアルタイムで共有する手段に変化しましたが 自分たちで思い出をたくさん残せる今の時代だからこそ 今しか撮れない学校の記録や今の自分の視点を アニメーションという形で残しましょう

そういった導入を踏まえ 学校の中の大切な場所今回は会場である区民ギャラリーを撮影してみようという呼びかけを合図に 参加者の皆さんはペンタブレットに搭載されたカメラを使い それぞれの視点で気に入った風景を8枚撮影していきます

続いて CLIP STUDIO PAINTというデジタルイラストやアニメーションの制作ができるアプリケーションを使用し 撮影した写真をモノクロに加工します 白黒になった風景の上に 自由な発想でイラストを描き足していくプロセスです 現実の風景に 自由な視点で オリジナルの世界を重ね合わせていきます

あえて写真をモノクロへと落とし込むことによって 上から描き加えるイラストが引き立ち 同時にどこか懐かしい雰囲気が醸し出されています

こうして写真とイラストを融合させた合計8枚のカットが1秒間に2枚のテンポで切り替わることで 4秒間の素敵なアニメーション作品へと仕上がりました

ペンタブレットを初めて使う方であっても 直感的な操作性によってすぐに使いこなせるようになり 大人の方々も時間を忘れて制作に没頭している様子でした

完成した作品を見せ合う時間では 他の人のアプローチを見ると 自分もこうしてみたいと参考になるとの声も上がり 皆さんが心から楽しんで取り組まれている姿が印象的でした

体験会は非常に和やかな雰囲気に包まれ ユニークな作品がたくさん生まれました

デモ体験会終了後 意見交換の場では えがくのが苦手でもハードルを感じずに楽しんでやることができた想像以上に良く見え アート性の高い作品に仕上がるのがすごい こういうやり方があるという発想にもつながり みんなで盛り上がるプログラムになるたのしくてあっという間に時間が過ぎた 自分の作品に愛着が湧く 展示するのはすごく良いアイデアだし やり方が提示されているのも親切だと プログラムの楽しさを評価する声が多く上がりました

また コマアニメの制作自体は小学5年生の図工の授業で行うため ペンタブレットの良さを引き出し差別化できた方が良いといった具体的な意見や 子どもの感性をくすぐり個性を発揮できる内容になっているが 子どもによってはグループに分け合作にする形式を取り入れても良いかもしれない小中学生に限らず 高齢者や外国人に向けて実施しても良い コミュニケーションツールとして活用できるといった発展的なアイデアも提案されました

終わりに 佐竹さんからは 白い画面にえがくより 背景に既に動きがある方が描きやすいと感じる子もいるかもしれない等 ペンタブレットを活用した表現には 私自身が思っていた以上にいろんな可能性があると感じました また改めて考えてみたいと思いますと 今後の意欲を語っていただきました

また 株式会社ワコムの桧森さんからは ものづくりだけでは広がりが限られる中で 企業としてどう生き抜いていくかを考えたとき いかに人々の暮らしの中に入り込み モノや体験を提供していくことが重要だと考えています これからもサイアフの皆さんとのお付き合いを大切にし 暮らしの中で気づいたら一緒に過ごしていたと感じていただけるような関係性を築いていきたいと 会社全体で考えていますとお話いただきました

今回の体験会と 皆さんからの貴重なフィードバックを踏まえ サイアフスクールでは市内小学校での実施に向けて プログラムのさらなるブラッシュアップを進めてまいります ご参加いただいた皆さま 誠にありがとうございました

教育喫茶では 教育関係者や学生 アーティストなどが集い 様々なテーマに基づいた実験的なプログラムを制作したり体験したりする中で 学校とげいじゅつさいがこれからの教育を共に考え 創造するプラットフォームとなることを目指しています

興味のある方 参加希望の方は事務局までお問い合わせください

お問い合わせ先operationsiaf.jp

開催概要<br>出前授業デモ体験STEAM対話会

サイアフスクールでは 2023年度より札幌市内の学校現場に向けて出前授業を展開してきました 今回の教育喫茶では ペンタブレットを活用したプログラムを 大人のみなさんにも体験していただくデモ体験会を開催します

デジタルツールやアートによって 子どもたちの表現はどう広がるのかを 授業を導入する側の視点から 実際に手を動かして体感していただける実践的な内容です

対象となる出前授業は こんな学校あったらいいなーペンタブレットを使って学校を変身させよう
株式会社ワコムのペンタブレットを使用し 映像作家の佐竹真紀さんとともに 子どもたちがアニメーション制作に挑戦するプログラムです

当日は 子どもたちが実際に行うステップと同様に 見慣れた空間を撮影し その写真の上にペンタブレットで新たな世界を描き加えてアニメーションにしていきます 日常の風景を観察し デジタル技術を使って新しい価値や物語を生み出していくプロセスを体験するなかで 子どもたちの豊かな想像力をどう養い 引き出していくのか そのアプローチのヒントを肌で感じてみてください

後半は その体験で得た新鮮な気づきをベースに STEAMの視点を交えた対話の時間を設けます
デジタルツールを使うことで 子どもの表現はどう変わるのか学校現場にアーティストの視点が入る面白さとは
実際の体験があるからこそ見えてくるこれからの教育の可能性や現場での実践について 情報交換や対話を深めましょう

教育関係者 教育とアートの連携に関心のある方をはじめ デジタル表現やこれからの学びのあり方に興味のある市民のみなさんのご参加をお待ちしております

日時
しちがつ25日どようび14時16時30分
会場
中央区複合庁舎1F区民ギャラリー これまでの会場と異なりますのでご注意ください
店長講師
株式会社ワコム 桧森陽平 佐竹真紀映像作家
持ち物
なし
申込
事前申し込みは締め切りました
  • 当日は活動記録として撮影を行うほか 撮影した写真を札幌国際げいじゅつさいのホームページ等で公開する場合があります 支障のある方は当日お声がけください