こうしんび 2025年 しちがつ31日

レポート掲載

札幌国際げいじゅつさいほっかいどうりつきんだいびじゅつかん

青木美歌未生命のゆうそうをめぐってガラスに宿る 生命の気配

ほっかいどうりつきんだいびじゅつかん

2025年8月30日 土曜日

目次

レポート

2025年はちがつ30日どようび ほっかいどうりつきんだいびじゅつかんにて 札幌国際げいじゅつさい略称サイアフ2024をきっかけに同館に収蔵された青木美歌さんの作品未生命のゆうそうをテーマにしたトークイベントを開催しました

収蔵の経緯についてはこちらで詳しく紹介しています

登壇者(左から)藤原 乃里子:北海道立近代美術館 学芸部 企画推進課長(学芸員) / 柿崎 均:ガラス作家 / 細川 麻沙美:SIAF2027フェスティバルディレクター(司会)

この日のトークイベントは 青木さんの人生と作品の魅力を広く知っていただくことを目的に 手話通訳を導入し より多くの方に楽しんでいただけるよう準備しました

青木美歌さんの作品について収蔵にあたっての視点

藤原さんからは ほっかいどうりつきんだいびじゅつかんの学芸員の視点から青木さんの作品を収蔵するに至った経緯についてお話がありました 作品が美術館の近美コレクション収集方針と合致していたことに加え 作家の一貫したテーマを伝える代表作であり ジャンルを超えた造形性が決め手になったそうです

サイアフでの青木美歌さんの作品展示について

サイアフでの作品展示にまつわる話では サイアフ2024における展示の企画を担当した細川より 青木さんの作品が選ばれた経緯に加え 作者が不在の中 繊細なガラス作品をどのように展示するかといった苦労話など 企画担当ならではのエピソードが紹介されました

青木美歌さんについて

青木さんの師匠にあたるガラス作家の柿崎さんからは 2005年からの約1年間にわたるアシスタント時代の思い出が語られ 出会いのきっかけや 海外での活動を目指していた青木さんへのアドバイスなど 師匠ならではの視点でお話がありました 特に アシスタントとして柿崎さんに同行した東京麻布のギャラリーで 後日青木さんの個展が開催されることになり それが青木さんの作品が広く知られるきっかけになったというエピソードは興味深い裏話でした

これら登壇者の話に 参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました イベント後には 来場者から学べることがたくさんあり 今までより自分の見える世界が広がったのを感じた柿崎さんのお話から青木美歌さんの存在感をリアルに感じることができたといった声が寄せられました

今回のトークイベントは たくさんの方々にお越しいただき 大盛況のうちに終了しました
ご参加いただいた皆さま ありがとうございました

サイアフはこれからも アートを通して新たな価値を創造し 地域と文化を結びつける活動を続けてまいります 引き続き札幌国際げいじゅつさいにご注目ください

イベント情報

青木美歌《未生命の遊槽》をめぐって-ガラスに宿る、生命の気配

札幌国際芸術祭2024で北海道初公開され、多くの人が足を止めた青木美歌の作品《未生命の遊槽》が、北海道立近代美術館のコレクションになりました。今回のトークイベントでは「ガラス」「コレクション」「制作方法」などを切り口に、作家の人生と作品の魅力を初めての方にもわかりやすくお届けします。

トークトピック

  • 作品について〜収蔵にあたっての視点〜
  • 札幌国際芸術祭2024での展示
  • 青木美歌とガラス作品について 他

日時:8月30日(土) 13:30〜15:00(開場 13:00)
会場:北海道立近代美術館 講堂(札幌市中央区北1条西17丁目)
登壇者:柿崎 均(ガラス作家)/ 藤原乃里子(北海道立近代美術館 学芸員)
司会:細川麻沙美(SIAF2027 フェスティバルディレクター)

● 参加無料(定員200名)
※作品鑑賞には別途観覧料が必要です

● 手話通訳あり


主催:札幌国際芸術祭実行委員会・札幌市
共催:北海道立近代美術館
協力:公益社団法人 札幌聴覚障害者協会

事前の申し込みは終了いたしました
(※当日は若干の空席がございます。ご希望の方は先着順のご案内となりますので、直接会場(13:00〜)までお越しください)


【お詫び】チラシ(フライヤー)の誤記に関するお詫びと訂正について
本イベントに関わるチラシ(フライヤー)の表記に一部誤りがございました。誤記により、ご迷惑をお掛けしました方々には、この場を借りて深くお詫び申し上げます。今後、配布するチラシについては以下の通り訂正させていただきます。
(誤)
協力: 公益財団法人 札幌聴覚障害者協会
(正)
協力: 公益社団法人 札幌聴覚障害者協会