鑑賞者と参加者の関係

2種類のサポーター

ふむふむプロジェクトと題したサイアフ2024のサポート活動は 過去のげいじゅつさいでの成果と課題を前提に コロナ禍で始動したサイアフと市民の新しい関係性づくりの枠組みふむふむシリーズを踏まえてスタートした

サポーターには 会場案内 来場者のおもてなしを行うふむふむサポーターと 特別な研修を受け 会場でのガイドプログラムを通して 来場者と作品のつなぎ役となるふむふむガイドの二つの役割を設定した

特に後者については これまでの鑑賞プログラムのメソッドをなぞるのではなく 展示会場において空間のどこに 何が どのような状態で置かれているか まずは ガイド自身がリラックスして作品をよく見ることに慣れてもらい それを鑑賞者へ促し 自らの発見を共有するようなメソッドを模索した

サポート活動を支えた三つの特徴

そうしたサポート活動を支えたサイアフ2024での特徴が三つある

一つ目は 市民活動等の運営に実績のあるNPO法人との連携が実現したことが挙げられる
活動への登録方法 説明会や研修会の内容と開催頻度の設定 希望者のニーズに柔軟に対応する仕組みが構築され 加えてサイアフとつながりの薄かった各種団体への呼びかけも可能となり 多くのサポーターを呼び込む結果となった

二つ目は サポート活動をサイアフスクールの一環に位置付け 参加者の学びのプロセスの拡充を図ったことである
サイアフスクールで実施したレクチャーシリーズや 2018年から恒常的に活動しているサイアフ部とともに行った研修内容のブラッシュアップは その精度を高めていくことに貢献した
最終的にはガイド認定者は42名となり 想定を超える関心の高さがうかがえた

三つ目は サイアフ2024の拠点である未来劇場での活動に限定し 作品情報のみならず 会場のテーマ ストーリーに深くコミットする探究を促したことだ
会期が始まってからは 会場の雰囲気に慣れることを目的に 多くのガイド登録者が自主的に何度も会場を訪れ ガイドプログラムのための準備を行う姿が見られた
その成果は 来場者からのニーズに後押しされ 予定していたプログラムの頻度を追加して実施するまでに至った

サイアフ2024でのサポート活動は 今後のげいじゅつさいの中長期的な意義を体現する取り組みといえるだろう


サイアフ部 芸術文化のにない手を発掘育成するプログラムとして2018年から活動を開始し サイアフ2024ではふむふむサポーターの実施を事務局とともに中心的に担った