ちぇしち!
SIAF2020の記者発表(2019年7月24日)を行なった週末に、子どもたちにもアートに触れてもらおうと札幌市資料館でファミリー向けのアニメーションを楽しむプログラム「ちぇしち!」を開催し、60人が参加しました。
このプログラムは、SIAF2020企画ディレクターであるアグニエシュカ・クビツカ・ジェドシェツカさんとIAFキュレーターの1人であるマグダレナ・クレイスさんが所属するWROセンター(ポーランド)との共催で行いました。プログラムの案内人は、アグニエシュカさんとマグダレナさん、さらにWROアートセンターのエンジニアであるパヴェル・ヤニツキさんも加わり進行を担当しました。
会場は、多くの親子連れの方々が集まり、で始まる前から子どもたちの声で賑やかでした。
「ちぇしち!」ポーランド語の「こんにちは」の挨拶から始まりました。
参加者は、少しびっくりした顔で案内人に注目!
今回のイベントは、案内人が簡単な英語を使ってプログラムを進め、SIAF事務局スタッフが日本語でサポートするかたちで実施しました。
英語での説明に少し戸惑いながらも、子どもたちは興味津々です。
最初のプログラムは、「ポーランドのこと、知ってる?」です。
食べ物や動物、歴史的な建物などたくさんのイラストが詰まった42カ国の地図の絵本『マップス:新・世界図絵』(作・絵:アレクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ)が登場。本の中身をカメラを通して、大きくスクリーンに映し、ポーランドと日本の同じところと違うところを会場のみんなで探しました。
「国旗の色が赤と白で同じだね、でも形が違うよ。」「あ!クマ発見、一緒だね。」「じゃがいもが一緒だ!でもスープは何だか違うね。」と絵本を見ながら、会場全体で盛り上がりました。
次のプログラムは、「ポーランドのアニメーションをみてみよう!」です。
いよいよ1960~70年代に作られたポーランドのアニメーションの上映です。
会場が少し暗くなり、子どもたちはドキドキワクワク、映像が映し出されるとスクリーンに釘付けでした。
上映された作品を下記にご紹介します。
『The Adventure in Stripes(アドベンチャー・イン・ストライプス)』(1960)
『Enchanted Triangles(エンチャンテッド・トライアングルズ)』(1972)
『The Little Mongrel(ザ・リトル・モングレル)』(1969)
作品に出てくるキャラクターやストーリーにクスクスと笑ったり、「かわいいね。」「どうなるの?」とアニメーションの世界に引き込まれていました。上映が終わると、絵本『マップス』に集まる子ども達。同じところと違うところ探しが止まりませんでした。
最後はみんな笑顔で「ちぇしち!」と大きな声で挨拶して終了しました。またぜひ。次の機会をお楽しみに。