札幌国際芸術祭2027 最新情報 12/19公開

札幌国際芸術祭2027 キービジュアル

雪の降る地球は 奇跡の星

プラネットスノーに見立てた札幌に 国内外のアート作品や新しい表現が集う

2度目の冬開催となる札幌国際げいじゅつさい2027の開催まで あと約1年となりました 札幌の独自性を生かした前回サイアフ2024での取り組みをアップデートし 札幌市民を中心に 誰もが参加体験しやすいげいじゅつさいの実現を目指します

目次

ハイライト

札幌を壮大な物語の舞台に 人類地球宇宙を再考するげいじゅつさいを通じて 未来への行動を呼びかける

サイアフ2027のテーマはPLANET SNOWプラネットスノーウパシミンタラ ウパシノチウウパㇱ ミンタㇻ / ウパㇱ ノチウです

札幌をプラネットスノーに見立てるにあたって アイヌ語ではテーマを2つの言葉で表しています 札幌で暮らす人にとってはウパㇱ ミンタㇻ雪の庭 遠くから訪れる人にとってはウパㇱ ノチウ雪の星 白い雪に包まれるサイアフ2027は 未来の人類と宇宙を巡る壮大な物語の舞台となります

プラネットスノーをイメージした、一面の雪景色。

Photo by TAKUMA Noriko

札幌のインフラや公共空間の新たな活用方法を生み出す

過去開催から大きく転換した斬新な会場構成

札幌の魅力や資源を再考し 新たな価値や活用方法を生み出すこともサイアフの重要な使命のひとつです 今回 豊かな資料と多彩なコンテンツを有する魅力的な会場が加わりました

サイアフ初参加となる札幌市青少年科学館 北海道博物館です さらに 物語の重要な舞台として札幌市民ギャラリーが決定しました モエレ沼公園やさっぽろ雪まつりなど 降雪都市の特徴を感じられる会場も織り交ぜた 新しいサイアフの幕開けとなるような会場構成です

札幌市青少年科学館

北海道博物館

新たなチームメンバーと国内外から選出された第一弾参加アーティストが決定

サイアフ2027を先取りできるプレイベントも開催

サイアフ2027をつくりあげる制作チームが徐々に集結しています ディレクターチームやアドバイザーに加え 各会場での展示プログラムを企画するキュレーター陣 そして来場者が体験するストーリーをぐっと深めるドラマトゥルクという役割が加わりました

さらに 第一弾となる参加アーティストも国内外から選出され プラネットスノーの物語がいよいよ紡がれていきます この冬 参加アーティストの作品を先取りできるプレイベントも開催します

ENESS《Iwagumi Air Scape》 Photo by Finbarr FALLON

ヤマトロイド

石黒 浩/いのちの未来研究所 《ヤマトロイド》©FUTURE OF LIFE

挨拶札幌国際げいじゅつさい2027によせて

文化芸術の持つ創造性を生かし まちを活性化するという考えをもとに 札幌市は2006年に創造都市さっぽろを宣言しました 2013年にはユネスコ創造都市ネットワークメディアアーツ都市に認定され その象徴事業として札幌国際げいじゅつさいが始まりました 前回に続き冬が舞台となるサイアフ2027では魅力的な新会場が加わり 市内中心部から郊外にかけて 国際色豊かなプログラムを展開します 市民や企業 地元団体との連携協働を深め まちの新たな価値を創造し そして未来を考えるきっかけとなるげいじゅつさいにぜひご期待ください 札幌国際げいじゅつさい 実行委員会 会長 札幌市長 秋元克広

ディレクターメッセージ

LAST SNOWからPLANET SNOW

世界でも類を見ない雪都市げいじゅつさいを次のステップへ

札幌は 年間の累計降雪量が5メートル近い豪雪地帯でありながら 人口約200万人を抱える世界的に特異な都市です

この札幌らしさを存分に生かすため 前回のサイアフではテーマをLAST SNOWとしました 雪の結晶 その極小の世界から 気候変動 パンデミック 分断 戦争といった地球を取り巻く現状に想像を広げ 未来に向けた創造と行動を呼びかけたテーマには多くのアーティストや市民が呼応してくれました

そして サイアフ2027のテーマはPLANET SNOWプラネットスノーウパシミンタラ ウパシノチウウパㇱ ミンタㇻ / ウパㇱ ノチウです 雪を起点に 地球を超えて宇宙まで想像を広げ サイアフ2024に続く新たな展開を想定しています

もし 札幌が宇宙のどこかにある雪の惑星だとしたら どのような生活や文化の中でテクノロジーが活用され どんな景色が広がっているのでしょうか そして 雪の惑星から改めて見る地球はみなさんにどのように映るでしょうか

サイアフ2027では博物館 科学館 区役所など 日常的な都市機能施設が主要会場になります 札幌に住む人にとっては見慣れた雪景色の捉え方が変わり 札幌を訪れる人にとっては非日常をより強く感じるような機会 サイアフ2027では どこに住んでいる人にとっても 未知の惑星プラネットスノーに降り立ったような体験や想像を促す物語を展開します

サイアフ2024から地続きなのはテーマだけではありません サイアフのあり方を示すビジョンも 前回を引き継ぎ さらに発展させます

札幌ならではの独自性を生かす
冬の寒さや積雪は ともすれば克服すべき対象と捉えられがちです しかし私たちは それを札幌固有の魅力として昇華させ 未来に繋げたいと考えています その鍵は この土地に住む市民のみなさんが持つ 暮らしの経験とアイデアに他なりません

市民を中心に 誰もが参加体験しやすいげいじゅつさいにする
げいじゅつさいを あらゆる市民に開かれたプラットフォームとするため 様々な社会実験や検証を重ねていきます 市民参加型のガイドプログラムの拡充の他にも 身体的状況的な制約がある人でも参加しやすい設計を目指します

持続可能な仕組みを構築する
3年に一度の祝祭で終わらせず 札幌に成果を根付かせるため 運営体制も見直しました 札幌在住の実務者を中心としたディレクターチーム制や 継続的な学校訪問などの活動を通じ げいじゅつさいを一過性のものにしない基盤を作ります

これらのビジョンは サイアフ2024で掲げた創造エンジンEngine for Creativity 文化インフラCultural Infrastructure 市民参加Citizen Participationの実践具体化を目指すものです

いよいよ一年後に迫ったサイアフ2027
LAST SNOWからPLANET SNOWへ
街を変えていくげいじゅつさいを ここから一緒につくっていきましょう

2027年いちがつ プラネットスノーでお待ちしています


サイアフ2027ディレクターチーム
小川秀明/細川麻沙美/漆 崇博/丸田知明
2025年1にがつ19日

会場

サイアフ2027では 過去開催から会場構成を大きく転換します 異なる領域やジャンルとのアートの掛け算を拡張するサイアフ2027ならではのセレクションです 各会場には それぞれの特性を生かしたユニークな世界が広がります

企画体制

持続可能なげいじゅつさいを目指し 4名の新たなディレクター体制で挑むサイアフ2027 多様な視点をもたらすアドバイザーやアイヌ文化コーディネーターに加え 今回新たに発表するのが 展覧会を企画する2名のキュレーターです さらにサイアフ初の試みとして ドラマトゥルクという役割が加わります

ディレクター4人の集合写真

アーティスト作品

札幌を舞台に始まるPLANET SNOWの世界 そこに参加するアーティスト第一弾が決定しました

ENESS《Iwagumi Air Scape》 Photo by Finbarr FALLON

開催概要

名称
札幌国際げいじゅつさい2027日本語 Sapporo International Art Festival 2027英語 Usa Mosir un Askay utar Sapporo otta Uekarpaウサ モシㇼ ウン アㇱカイ ウタㇻ サッポロ オッタ ウエカㇻパ2027アイヌ語
略称
サイアフサイアフ2027
テーマ
PLANET SNOWプラネットスノー ウパシミンタラ ウパシノチウウパㇱ ミンタㇻ / ウパㇱ ノチウ
会期
2027年いちがつ16日どようびにがつ21日にちようび 札幌市青少年科学館2027年いちがつ5日かようびにがつ21日にちようび さっぽろ雪まつり大通会場2027さっぽろ雪まつりの会期に準じる 一部の会場は休館日あり
会場
札幌市民ギャラリー 札幌市青少年科学館 北海道博物館 モエレ沼公園 札幌市資料館旧札幌控訴院庁舎 中央区複合庁舎 札幌文化芸術交流センター SCARTS さっぽろ雪まつり大通会場
アーティスト
川上りえ シゲチャンランド大西重成 若木くるみ ENESSエネス Fragmentinフラグメンティン 檜皮一彦 石黒 浩/いのちの未来研究所 Boris LABBÉボリス ラベ LAUSBUBラウスバブ 中里唯馬
ディレクターチーム
小川秀明 クリエイティブディレクター 細川麻沙美フェスティバルディレクター 漆 崇博 スクールディレクター 丸田知明 スタジオディレクター
アドバイザー
山崎直子
ドラマトゥルク
金澤 韻 PLANET SNOWストーリー編集
キュレーター
金澤 韻 札幌市民ギャラリー担当 西 翼 札幌市青少年科学館担当
アイヌ文化<br>コーディネーター
マユンキキ
アートディレクター<br>デザイナー
ワビサビ/白井宏昭
主催
札幌国際げいじゅつさい実行委員会/札幌市
助成
文化庁 文化芸術創造拠点形成事業 在日スイス大使館

2025.12.19現在

2026年冬のプレイベント

サイアフはこの冬も3つのプレイベントを開催します

2026年もサイアフがさっぽろ雪まつり大通会場内に参加大阪関西万博会場内に展示された話題の作品を紹介します さらに 札幌市内の冬のアートイベントをまとめて楽しむプログラムみんなでウパㇱテ2026 冬の札幌 アート巡り 学校の先生やアーティストによるワークショップ祭りサイアフスクール 教育喫茶特別編 STEAM STUDY DAY 2026未来の学校を体験ワークショップトークで サイアフ2027開幕1年前の冬を盛り上げます