開催時期と予算
調査対象比較対象の変化
前述の札幌国際げいじゅつさい仮称基本構想を作成するにあたり 札幌で国際げいじゅつさいを開催するための適切な規模や予算の調査が実施された
国内外のげいじゅつさいの事例をリサーチし 札幌での開催に置き換えて 実際の規模や予算が導き出された
サイアフ2014以降は もちろん他のげいじゅつさいは参考にしつつも サイアフや札幌という土地柄を丁寧に紐解き 変えるべきところ引き継ぐべきところを考えつづけることに重きを置いてきた
サイアフ2014と2024で大きく変わった要素の一つが開催期間だ
初回は国内の代表的なげいじゅつさいを参考にし72日で開催したが サイアフ2024では37日 げいじゅつさいとしては短いという意見もあったが メディアアートに強みを持つことや予算規模 冬の開催などサイアフ固有の条件を熟考した結果だ
時期地域性を生かす
基本構想には夏開催を基本とするが 冬開催も検討するという記述があり サイアフでは2014 2017を夏開催 サイアフ2024を冬開催と異なる季節の開催を経験したサイアフ2020も冬開催を準備
雪国である札幌の冬は 交通手段の遅延は頻発するし 野外会場の運営にも手間がかかる 降雪や寒さ対策が必要になり 予算規模も大きくなる
そんな不利な条件で開催するげいじゅつさいは 世界的に見ても珍しい さまざまなネガティブ要素はあるが 札幌の特徴がより際立つのは当然 冬だ
よって最初の2回はげいじゅつさいを開催することにフォーカスし 満を持して冬開催の実現となったわけだ
ただし やってみてわかる大変さもある
例えば 年末年始は日本でも正月を中心に休日となるが 欧米ではクリスマスから休暇となり 長く連絡が取れないアーティストもいた
開催直前の大詰めのタイミングで作業が進まず苦慮したポイントだった
予算市民浸透を前提に計画する
行政が主催するげいじゅつさいなのだから どれだけ良いものをつくったとしても 市民に知ってもらわなければ意味がない
過去開催では苦戦した市民浸透に強くこだわったサイアフ2024では 予算削減の煽りを最初に受けがちな広報予算を最後まで守り抜いた
札幌のメインストリートである札幌えきまえどおり地下歩行空間チカホや地下鉄駅構内などへ広告を出稿し ローカルテレビ局ではCMを放映した
また 市民道民割引を実施したり 親子向けマップを制作したりと知ってもらう来やすい環境を整備するといったことにも注力した