事務局からのひとり言
2019.03.25

アイヌ文様アニメーション公開!

3月21日(木・祝)にアイヌ文化を発信する空間(ミナパ)がオープンしました。

この空間は、札幌の玄関口であるJR札幌駅から直結の地下鉄南北線さっぽろ駅構内にあります。ここを訪れた際に、アイヌ民族の歴史や文化に気軽に接することができる空間です。「ミナパ(minapa)」には、アイヌ語で「大勢が笑う」という意味が込められています。

オープニング当日には、シンボルオブジェである貝澤徹さんによる木彫作品シマフクロウ「イウォルン パセ カムイ(その場所を見守る尊い神様)」前でセレモニーが開催されました。

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そして、アニメーション作家のボリス・ラベさんによるアイヌ文様を使用したアニメーション作品の常設上映も始まりました。この新作は4種類の短編作品で構成されていて、いずれもアイヌの着物に施される文様の特徴からタイトルが付けられています。音楽には伝統的なアイヌの楽曲を今に伝えるMAREWREW(マレウレウ)の曲が使われています。

今回のアニメーション制作にあたり、SIAF事務局では調査や制作のサポートを行いました。公開記念として、そのリサーチの様子をご紹介します。

昨年7月、ラベさんは札幌を中心に10日間ほど北海道に滞在し、アイヌに関するさまざまな場所を訪れリサーチを行いました。

labbe-02白老にある公益財団法人アイヌ民族文化財団を視察。伝統的な木彫りや織物を今に伝えるため、日々鍛錬に励むみなさんに作品を見せていただきました。

labbe-03旭川では川村カ子トアイヌ記念館を視察しました。

labbe-04アイヌ楽曲の使用に関しては、カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の奏者であり、アイヌ音楽の魅力を国内外に伝えるミュージシャン/プロデューサーのOKIさんにアドバイスをいただきました。

labbe-05平取町立二風谷アイヌ文化博物館では、関根学芸員からたくさんの情報を教えていただきました。

そしてハイライトは、二風谷アイヌ文化博物館近くにアトリエを構える貝澤徹さんを訪問。フクロウ彫刻制作の真っ最中の貝澤さんとラベさんは、ミナパオープンに向け「制作頑張ろうね」と硬く握手!

labbe-06完成した彫刻作品とアニメーション作品を、是非ミナパでご覧ください!

labbe-07なかなか遠方で見るチャンスがない方は、ダイジェストでそのエッセンスを感じてください。
https://vimeo.com/320706949

SIRKI (Trailer) from Boris Labbé on Vimeo.

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