札幌国際芸術祭

ゲストハウス × ギャラリープロジェクトSapporo ARTrip「アートは旅の入り口」展示終了店舗に関してのご報告


ゲストハウス × ギャラリープロジェクトSapporo ARTrip「アートは旅の入り口」参加会場 札幌ゲストハウスやすべえ/河合珈琲での作品展示は、8月17日をもって終了となりました。

今回の終了に際しては、札幌ゲストハウスやすべえ/河合珈琲の関係者の方々、近隣住民の方々、併せて、展示終了後に会場にお越しくださった皆さま、展示をご鑑賞予定だった皆さまには大変、ご迷惑をおかけましたことをお詫び申し上げます。

ゲストハウス × ギャラリープロジェクトSapporo ARTrip「アートは旅の入り口」は、札幌国際芸術祭の「一緒につくろう芸術祭公募プロジェクト」という公募事業で採択された事業です。2014年の札幌国際芸術祭では、いくつかの市民参加のプログラムが実施されましたが、2017年の芸術祭では、さらに市民参加に力を入れるべく、札幌国際芸術祭実行委員会として、この公募プロジェクトを重要な事業と位置づけ実施しました。このプロジェクトでは、芸術祭の会期前後に合わせて実施される事業企画を市民から広く募集し、採択された企画は、実施運営を企画団体に主体的に行っていただくことを前提に、芸術祭の公式プログラムとして位置付け、広報展開をすることにしておりました。

ゲストハウス × ギャラリープロジェクトの企画は、近年、急増している海外観光客の受け入れ先としても注目されるゲストハウスと、札幌のギャラリーがタッグを組むという新しい試みと、旅行者に北海道出身や道内で活躍する作家を紹介する機会を提供し、中心部に偏りがちな宿泊場所から、市内に分散しているゲストハウスへと足を向けさせることで、まちの新たな側面を発見してもらえる機会になるのではという点が評価され、採択されたものです。

今回の展示終了は、企画団体が、会場となるゲストハウス側に対して、展示作品や展示方法、運営管理などについて、きめ細かく説明し対応することができていなかったこと、また、札幌国際芸術祭実行委員会の主催事業として、公募のプログラムを実施したにも関わらず、実行委員会事務局も、企画団体との情報共有や進捗把握ができていなかったことにより発生してしまいました。

札幌ゲストハウスやすべえ/河合珈琲の関係者様、同店のお客様、近隣住民の方々、札幌国際芸術祭を応援してくださっている皆さまに、ご迷惑または不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。

今後、このようなことのないよう、運営に関しては、細かく状況把握のうえ、参加会場や参加アーティストに対してきめ細かな対応を行い、再発防止に全力で取り組んでまいります。

平成29年9月6日
札幌国際芸術祭実行委員会
事務局長 熊谷 淳

 

【札幌ギャラリー×ゲストハウスプロジェクト実行委員会からのお詫びと説明】

この度、札幌ギャラリー×ゲストハウスプロジェクト実行委員会では、札幌ゲストハウス×ギャラリープロジェクト Sapporo ARTrip 「アートは旅の入り口」の企画内で実施された東方悠平「野生」展を8月17日で終了することといたしました。

当該展示終了にあたっては、会場である札幌ゲストハウスやすべえ/河合珈琲、および関係者の方々、近隣住民の方々に多大なご迷惑をお掛けしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。

札幌ギャラリー×ゲストハウスプロジェクト実行委員会は、市内4箇所のギャラリーの運営者が企画の中心となり、市内8カ所のゲストハウスとのパートナーシップによって構成されたグループです。
Sapporo ARTrip 「アートは旅の入り口」の企画構想の出発点は、札幌国際芸術祭2017のテーマである「芸術祭ってなんだ?」という問いかけをうけて、普段芸術作品を展示するための場所(美術館やギャラリーなど)ではない会場で展示を行うことで、市民や札幌を訪れた人とアートとの出会いの機会を多く作り、その出会いから芸術祭へ関心を持ってもらいたいという企画者であるギャラリー側の思いがありました。そして、会場を提供してくれるパートナーとして昨今宿泊の新しい形態として注目を浴びている市内ゲストハウスの方々に協力してもらおうということになりました。本事業の会場として参加した8つのゲストハウスは、この思いに賛同してそれぞれの店舗内外の空間を展示スペースとして提供し、また外部からの鑑賞者を受け入れることに同意して下さった会場です。そしてその会場で実施される展示、イベントの運営、管理に関しては札幌ギャラリー×ゲストハウスプロジェクト実行委員会が責任を持って行うこととなりました。

今回の展示終了に至る原因としては、当実行委員会の企画メンバーであるギャラリー側からゲストハウスへの展示内容に関する丁寧な説明が行われなかったこと、また管理に対する配慮が不十分であったことが挙げられます。このような基本的に行われなくてはならないプロセスでの不備により、ゲストハウスの本事業に協力して下さるという好意に応えられず、不快な思いをさせてしまう結果となったことを深く反省しております。

本来、芸術作品を展示するための場所ではない会場で展示を行うということが企画の主旨である以上、通常以上に細かいサポートや説明が必要であることは明確であり、場を提供していただくゲストハウスの方々との信頼関係の構築が何よりも大切であるにもかかわらず、それを怠った責任を痛感しております。今後は、札幌国際芸術祭実行委員会からのサポートもいただきながら、会場であるゲストハウスや鑑賞者の状況をより細かく把握し、このようなことの無いよう本企画の主体者として全力で運営にあたって参ります。

平成29年9月6日
札幌ギャラリー×ゲストハウスプロジェクト実行委員会