SIAF2018 ?! に行ってきました。
札幌国際芸術祭(通称SIAF)の開催は3年に一度。となると、次は、SIAF2020というのは間違いないのですが、では、タイトルのSIAF2018とは???
実は、このSIAFは、清山飯坂温泉芸術祭(Seizan Iizaka-onsen Art Festival)のこと。連休中の5月5日から6月3日までの土日週末のみ開催ということで、福島県福島市の飯坂温泉にある旅館 清山で開催が始まりました。
入口でお出迎えするあの垂れ幕は、札幌でもすっかりお馴染みとなった大風呂敷です。この芸術祭は、SIAF2017のメインプロジェクトの一つであった大風呂敷プロジェクトの元祖、プロジェクトFUKUSHIMA!が主催するもので、会場の旅館 清山は、その代表の山岸清之進さんの実家。
「8000平米になる旅館の敷地内には、露天風呂、裏山のウォータースライダー、戦争資料館、室内プール、地下バーなどがあり、さながらセルフビルドのレジャーランド(公式チラシより)」というだけあって、巨大かつ昭和の哀愁漂う魅力的な施設。
玄関で旅館スリッパに履き替えて、パスポートとマップを受け取り探索へ。
廊下を進むと、どこかで見かけたようなターンテーブルが。それもそのはずで、SIAF2017でゲストディレクターを務めた大友良英さんは、アーティストとしてSIAF2018に参加。メインの作品となる《バラ色の人生》は、一日4回の上演(11:00-, 13:00-, 14:30-, 16:00-)。下記、撮影は中崎透さん。
初日の夜には、「地下バー」で、大友さんによるオープニングのコンサートがありました。
そして今週末には、テニスコーツさんがライブで登場ということです。開催日の毎週末には必ず何かしらのイベントがるということですので、みなさん是非スケジュールをチェックしてご来場ください。http://siaf2018.tumblr.com/
話を戻して、客室ごとに作品が展示され、入り口には、こんな風にアーティストの名前が。SIAF2014に参加していたアーティストの栗林隆さんは今回は、震災後に度々訪れている福島の前後の世界や産業遺産の各所を訪ねる映像作品《The Path of the Reversal Site》 で参加。改めて「FUKUSHIMA」で開催されている芸術祭であることを思い起こさせられました。
そして、旅館 清山の歴史と魅力を全面に活かした壮大な作品を、なんでも「5日間」で作り上げていたのが、中崎透さん。ここでしか出来ない見れない完璧なサイトスペシフィック作品。
使われていない屋外・屋内プールもその舞台に。
ということで、近くの温泉込みで、一日たっぷり楽しめる見応えでした。近くの温泉というのは、会場の清山は現在休館中のため、清山で楽しめるのは足湯のみ。
札幌からはなかなかアクセスが大変ですが、きっと楽しめると思います。もし遠方に行かれる機会があればご検討を!
プロジェクトFUKUSHIMA! presents
清山飯坂温泉芸術祭
——なんの因果か、ラジウム玉子——
【日程】2018年5月5日(土)〜6月3日(日)の土・日(計10日間)
【時間】10:00〜17:00(イベントは17:00以降も開催)
【会場】旅館清山
【内容】美術展示 写真展示 音楽ライブ 演劇 トークイベント 他
【イベント】http://siaf2018.tumblr.com/
【主催】特定非営利活動法人プロジェクトFUKUSHIMA
【入場料】1000円/中高大生500円/小学生まで無料(パスポート制 会期中何度でも入場できます)
※ライブ、トーク等イベントは一部別途料金
※旅館清山の温泉・宿泊は休業中です。飯坂温泉街のホテル・旅館・公衆浴場をぜひご利用ください。→ 飯坂温泉オフィシャル