【開催報告】青木美歌《未生命の遊槽》をめぐるトークイベントを開催しました!
イベント
2025.10.01

【開催報告】青木美歌《未生命の遊槽》をめぐるトークイベントを開催しました!

2025年8月30日(土)、北海道立近代美術館にて、札幌国際芸術祭(略称:SIAF)2024をきっかけに同館に収蔵された青木美歌さんの作品《未生命の遊槽》をテーマにしたトークイベントを開催しました。
収蔵の経緯についてはこちらで詳しく紹介しています。

〇登壇者
(左から)
・藤原 乃里子:北海道立近代美術館 学芸部 企画推進課長(学芸員)
・柿崎 均:ガラス作家
・細川 麻沙美:SIAF2027フェスティバルディレクター(司会)

この日のトークイベントは、青木さんの人生と作品の魅力を広く知っていただくことを目的に、手話通訳を導入し、より多くの方に楽しんでいただけるよう準備しました。

〇青木美歌さんの作品について~収蔵にあたっての視点~
藤原さんからは、北海道立近代美術館の学芸員の視点から青木さんの作品を収蔵するに至った経緯についてお話がありました。作品が美術館の近美コレクション収集方針と合致していたことに加え、作家の一貫したテーマを伝える代表作であり、ジャンルを超えた造形性が決め手になったそうです。

〇SIAFでの青木美歌さんの作品展示について
SIAFでの作品展示にまつわる話では、SIAF2024における展示の企画を担当した細川より、青木さんの作品が選ばれた経緯に加え、作者が不在の中、繊細なガラス作品をどのように展示するかといった苦労話など、企画担当ならではのエピソードが紹介されました。

〇青木美歌さんについて
青木さんの師匠にあたるガラス作家の柿崎さんからは、2005年からの約1年間にわたるアシスタント時代の思い出が語られ、出会いのきっかけや、海外での活動を目指していた青木さんへのアドバイスなど、師匠ならではの視点でお話がありました。特に、アシスタントとして柿崎さんに同行した東京・麻布のギャラリーで、後日青木さんの個展が開催されることになり、それが青木さんの作品が広く知られるきっかけになったというエピソードは興味深い裏話でした。

これら登壇者の話に、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。イベント後には、来場者から「学べることがたくさんあり、今までより自分の見える世界が広がったのを感じた」「柿崎さんのお話から青木美歌さんの存在感をリアルに感じることができた」といった声が寄せられました。

今回のトークイベントは、たくさんの方々にお越しいただき、大盛況のうちに終了しました!
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

SIAFはこれからも、アートを通して新たな価値を創造し、地域と文化を結びつける活動を続けてまいります。引き続き札幌国際芸術祭にご注目ください!

最近の記事