広告看板の家 in 札幌
現在開催中、札幌でSIAFアーティストの作品を楽しめる展覧会をご紹介します。
「広告看板の家 札幌」
制作・滞在しているのは、SIAF2020参加アーティスト村上慧さん。村上さんがSIAF2020に向けて準備していたプランは札幌市資料館(旧札幌控訴院)を会場にした「広告看板の家」。そのプランがさらにバージョンアップして、アートギャラリーCAI03で見ることができます。
このプロジェクトはスポンサーの看板広告を兼ねた家を建て、広告収入を使いながら生活するというもの。
2020年2月に札幌市資料館(旧札幌控訴院)の前庭で実験を行い、SIAF2020本番に向けてさまざまな準備を続けていましたが、中止となり実現できませんでした。(実験の様子:みんなのミシマガジン「自分の地図をかきなおせ」)
その後、2021年夏に名古屋で同プロジェクトが実施され、それに続き、今回はアートギャラリー「CAI03」の屋外テラスにて、落ち葉の発酵熱を利用した自然暖房を備えた家を試みています。
村上さんは、1月7日に札幌入りし、自分の「家」を一から作りました。(制作道中のてんやわんや・試行錯誤は村上さん自身のブログにて:http://satoshimurakami.net/journal/ )
2月上旬に、SIAF2020でも一緒にアイデアを構想していたアーキテクトの丸田さんと、日々バージョンアップしているおうちにお邪魔しました。
少し床が上がったベットがあり、そのベットの下にはSIAF2020準備中に作った発酵する落ち葉がぎっしり。少し穴が空いていて、空気が通るようになっています。
ベットの布団をめくると金網・ビニールシート・二枚のカーペットが敷かれていて、このベッドは時々お客さんのソファー代わりになるということで、お邪魔しました。
なんと、部屋の中は、0度。しかし、座ると、発酵熱が暖かく、お尻からとってもポカポカします。村上さんは、日々、頑張ってくれている落ち葉たちに声をかけているとのこと。
村上さんが、入口のリビング兼キッチン(?)に設置されているコンロでお茶を入れてもてなしてくれました。毎日の室内温度の変化や環境改善、訪れるお客さんとの話で新しいアイデアが増えたり、棚が増えていったりと「日々、生活を考えているのは面白い」と話してくれました。
展覧会・村上さんの生活は2月18日まで。
その後は、「家」を解体する作業がまだまだ続きます。
村上さんが出かけていることもあるので、見学希望の方は事前に連絡があったら嬉しいそうです。
(見学をご希望の方は事前にご連絡ください:satoshimurakamiinfo@gmail.com)
ぜひ、展覧会をお見逃しなく。
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広告看板の家
会期 2022年1月22日(土) – 2月18日(金)
会場|CAI03
住所|札幌市中央区南14条西6丁目6-3 https://cai-net.jp/access/
時間|13:00 – 19:00
入場料|無料
休館日|日曜・月曜・祝日