「ふむふむトーク」初挑戦!活動レポート by SIAF部
新年度がスタートしました!SIAFをはじめとする芸術文化の担い手を発掘・育成するプログラムとして発足したSIAF部は、早いもので活動開始から6年目を迎えます。
2022年度のSIAF部は、月1回の定例ミーティングや「ふむふむシリーズ」の鑑賞ワークショップなどさまざまな活動をしてきました。今回のレポートでは、昨年度の活動を一部ご紹介します。
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SIAF2024を約1年後に控えた今年2月、そのトライアルとして「ふむふむトーク」と題した鑑賞サポートを実施しました。SIAF部員とSCARTSアートコミュニケーターが協力し、2つの展示【SCARTS × SIAFラボ 冬の展覧会 2023「雪にまつわるエトセトラ」】と【札幌国際芸術祭 2024 を先取り! in スマイルリンクさっぽろ】の見どころをご紹介する活動です。その振り返りを兼ねて、「ふむふむトーク」活動期間中の様子をSIAF部員の大森さんにレポートしていただきます!
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■「ふむふむトークを終えて」(SIAF部員 大森さん)
冬の屋外での作品解説、それは今までに経験したことがなかったこと。期待と不安の中、12月の野外オリエンテーリングで、寒さ対策の検討が必要と知った部員たち。作品解説の前に「雪が降ったらどうしよう?」「寒さ対策はどうしたらいいだろう?」と心配が先立つばかり。
1月の定例ミーティングで熱く語り合った内容、そして、頼れるマネージャー陣のアドバイスを参考に、部員ひとりひとりがふむふむトークの原稿を作成していきます。時には優しく、時には厳しく本質を突くような、マネージャー陣のアドバイスをもとに、各自原稿を書き上げていきました。
いよいよ「ふむふむトーク」当日。今回がはじめての作品解説となる部員も多く、不安と緊張の中、会場へ向かいます。実際に解説を始めてみると、想定外のこともありました。それでも、ほど良い緊張感と部員同士の助け合いもあって、無事に終えることができました。
そして、周囲が暗くなってくると、≪ステム・バイ・ステム≫*もより多くの反応をするようになり、愛おしく感じてしまうことも…最後の回を終え、ステージから移動したその時。≪ステム・バイ・ステム≫がウィンクするような反応を見せてくれました。
*センサーが人の動きを感知し、光と音を変化させる、インタラクティブな大型作品。制作者「エネス」は、オーストラリアを拠点に活躍するアート&テクノロジースタジオ。アートとテクノロジーの境界線を超えた大型作品などを世界各国で展開している。
私は、残念ながらSCARTSでの「ふむふむトーク」に参加できませんでしたが、アカプラにて、他のSIAF部員の解説を聞く機会がありました。部員それぞれが、日々の生活での経験や作品の見方、伝え方が反映されていて、興味深かったです。
「ふむふむトーク」を終えた部員からは、「来場者に興味を持って聞いてもらえるには?」「パネルやタブレットといった小道具の使い方」など、次回への課題が見えてきました。
1年後の芸術祭を前に、「つなぎ手」としてのSIAF部員の役割を考えるよい経験となりました。この経験を活かし、今後の活動、そしてSIAF2024本番での活動につなげていきたいと思います。
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この冬は、鑑賞サポートの研修会から「ふむふむトーク」本番まで、SIAF部では慌ただしい活動が続きましたが、部員のみなさんの協力により無事終了することができました。今回の体験から得た気づきやアイデアを共有し、今後の活動に活かしていきます。
今年度は、SIAF2024と来場者をつなぐ「ふむふむプロジェクト」と協働し、SIAF部の活動が一層盛り上がるはずです。
ぜひ、ご注目ください!