札幌国際芸術祭実行委員会は、2020年12月19日から2021年2月14日の58日間にわたって「札幌国際芸術祭2020特別編～開催中止となったSIAF2020を今できる限りの方法で公開します～」を開催いたします。 これは新型コロナウイルスの影響を考慮し中止となったSIAF2020の企画内容やアーティストの作品構想などを、さまざまな媒体を使って公開するものです。YouTubeによる配信プログラムや、最先端の技術を活用したウェブサイト「SIAF2020マトリクス」などを通して、幻となったSIAF2020をぜひご覧ください。


　－Of Roots and Clouds:ここで生きようとする－　このテーマの下、札幌国際芸術祭2020の開催に向けた準備が本格化する中、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大していきました。札幌のみならず国内外のさまざまな行事が延期や中止、縮小を余儀なくされる中、本実行委員会も、感染症の影響等を考慮し、本年７月、札幌国際芸術祭2020を中止するという苦渋の決断をいたしました。

　その後も、コロナ禍は今なお収束に至らず、外出自粛や催物の開催制限等に伴い、人々の心を豊かにする文化芸術に触れる機会も少なくなっていますが、そのような中であってもなお私たちにできることがあるのではないかと検討を重ねてまいりました。その結果、本来の開催期間であった本日12月19日から2月14日までの58日間、「札幌国際芸術祭2020特別編」と題して、中止となった札幌国際芸術祭2020を、今できる限りの方法で公開することといたしました。

　雪が舞い降るこの札幌で、魅力的な現代アート、メディアアートが多数の来場者をお迎えする冬の芸術祭の開催に向けて、アーティストの皆さまをはじめ、ディレクター、キュレーター、スタッフなどが一丸となって、中止決定まで２年余りの期間をかけて企画、構想などを練り上げてまいりました。こうした企画や構想をさまざまな形でご覧いただけるこの特別編をぜひご覧いただき、どうか存分にお楽しみいただきたいと思います。

　次回の開催に向けて新たな一歩を踏み出す札幌国際芸術祭に、引き続きご注目ください。

2020年12月19日
札幌国際芸術祭実行委員会 会長
札幌市長 秋元 克広