札幌国際芸術祭

「さっぽろコレクティブ・オーケストラ」を振り返るトークセッションを開催します


撮影:小牧 寿里

公募で集まった60人の子どもたちによる「さっぽろコレクティブ・オーケストラ」。
ワークショップを通して生み出されたさまざまな音を、音楽家の大友良英氏と演劇作家の藤田貴大氏が即興演奏を基本に構成してゆく、前例のない取り組みでした。
このトークセッションでは「さっぽろコレクティブ・オーケストラってなんだったんだろう?」をテーマに、音楽社会学者の中村美亜氏と大友氏との対話を通してこの活動を振り返ります。
さっぽろコレクティブ・オーケストラの背景にある大友氏の即興演奏の思想と手法、一般の人と生み出した数々の音楽体験など、さっぽろコレクティブ・オーケストラに至る経緯を辿り、このプロジェクトの音楽的、社会的意義を発見し、未来へ向けた知見へ繋げることを目指します。

「さっぽろコレクティブ・オーケストラ」ってなんだったんだろう?

日時
2017年10月11日(水)18:30~20:00(開場18:00)

会場
札幌市役所1階ロビー(札幌市中央区北1条西2丁目)

申込方法
当日、直接会場へお越しください。
※18:30以降の入場は、市役所東側の「時間外入口」をご利用ください。

登壇者
大友 良英(音楽家/さっぽろコレクティブ・オーケストラ コンダクター/札幌国際芸術祭2017ゲストディレクター)
中村 美亜 (音楽社会学者/九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

進行
有馬 恵子(さっぽろコレクティブ・オーケストラ プログラム・ディレクター)

映像協力
早川 渉

注意事項
・市役所の駐車場はご利用できませんので、公共交通機関をご利用ください。
・札幌国際芸術祭2017の広報目的(テレビ・新聞等を含む)での写真や動画撮影を行うことがありますので、撮影・露出を望まない場合は、当日受付にお申し出ください。

登壇者プロフィール
大友 良英
音楽家。1959年横浜生まれ。実験的な音楽からジャズやポップス、NHKの朝の連続小説「あまちゃん」の作曲などの領域まで作風は多種多様。2016年福島県内の中高校生と発表したミュージカル「タイムライン」の音楽を担当するなど、様々な年代との音楽作りに取り組んでいる。
http://otomoyoshihide.com/

中村 美亜
音楽社会学者、九州大学大学院芸術工学研究院准教授。「音楽の力」や「アートの力」が生み出される仕組みやプロセス、「共創」に関する研究をおこなっている。著書に『音楽をひらく―アート・ケア・文化のトリロジー』(水声社、2013年)など。ジェンダーやセクシュリティに関する著作も多い。
https://www.mianakamura.org/


さっぽろコレクティブ・オーケストラ概要

撮影:小牧 寿里

さっぽろコレクティブ・オーケストラは、札幌国際芸術祭2017を機に小学生から高校生の子どもたちを中心として結成されました。技術を向上させることや、正確に演奏することが求められるオーケストラとは異なり、誰もが能力や経験にかかわらず参加できます。このオーケストラでは楽譜を用いず、即興を演奏のベースとしました。即興とは好き勝手に演奏することではなく、他者との関係性の中で音楽を生み出す行為です。
2016年よりプロジェクトを開始し、子どもたち自らが考え、音楽をやる「場」をつくることにこだわりました。音楽の「場」は楽器を演奏することだけでありません。写真家、演劇作家、詩人など、多様な分野の講師を招き、参加者は詩、絵画、写真を経験し、さまざまな人々との関わり合いのなかから、自由な表現を見出してゆきました。同時に、楽器や楽器以外の日常道具や自作楽器を持参してアンサンブルを繰り返し、これまでになかったような音楽を生み出してゆきました。
2017年8月27日、札幌コンサートホールKitaraにて、60名の参加者が約800名の聴衆の前で公演を行い、その演奏は大きな反響を呼びました。

2017年6月に行ったトークセッション「大友良英×藤田貴大 ― コレクティブ・オーケストラは芸術祭の縮図である」の内容はこちらに掲載しています。

お問い合わせ
〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌国際芸術祭担当部内
札幌国際芸術祭実行委員会事務局
TEL:011-211-2314 FAX:011-218-5154 Email:collective@2017.siaf.jp