SIAF2014 プレイベント第3弾 サウンドプロジェクトワークショップ 第1回

まちのおと探検隊 - Sound Snow Mix -Title Logo

ワークショップ開催概要
日時:2013年11月30日(土) 10:00 - 15:00
場所:札幌市立大学サテライトキャンパス、及び札幌駅・大通周辺
参加者:市内小学生 7名とその保護者(フィールドワーク引率)


札幌国際芸術祭 2014プレイベント第3弾、都市の音を様々な角度で体験し考えるための市民参加型ワークショップの記録です。第1回目は、日常編集家のアサダワタルさん(http://kotoami.org/)をゲスト講師にお迎えし、小学生がそれぞれの感性で都市の音と景色を集めてくることに挑戦しました。
前半は、札幌の音と大阪の音(アサダさんが持参)の聴き比べ、65年以上の歴史がある札幌街頭放送のアーカイヴ音の試聴、札幌独特の自然や街の音(むくどり、地下鉄)の試聴等を通じて、街の音の重層性や多様性について理解を深めました。また、フィールドワークの準備として、PCMレコーダー(小型録音機)を使った音の聴き方、音に対する意識の向け方のコツについて、体を動かして音を体験しながら学びました。
後半は、1人1台レコーダーとカメラを手にして街に出て、1.音の記録、2.録音した場所の撮影、3.録音した場所の雪を集める、というフィールドワークを行いました。フィールドワークから戻ってきた後は、一人ひとり採集した音を発表してもらいながら、参加者全員で音に耳を傾けます。ワークショップのフィナーレでは、採取してきた雪(雪、氷、水が混在)を会場の舞台に設置された器に順次注いでいくと、それぞれの場所の音が次々に重なり合い、みんなの札幌の音がシンフォニーとして奏でられました。みんなが集めた雪は、アサダさんの手で創成川に戻っていきました!


ゲスト講師:アサダワタル(日常編集家)
1979年大阪生まれ。公私の狭間、異分野間を漂泊しながら、既存の価値観をリミックスする表現を、文章、音楽、プロジェクトを通じて創作。著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房)、『アール・ブリュット アート 日本』(平凡社、編著)、『編集進化論』(フィルムアート社、共著)など。『ソトコト』『マガジン航』などで連載。様々なコミュニティにて音楽遊び・ワークショップを実践しつつ、2013年はドラムを担当するユニットSjQ++(HEADZ)にてアルス・エレクトロニカ/デジタル音楽・サウンドアート部門優秀賞受賞、あわせて新芸能ジャンル「DJ話芸」の家元に就任。神戸女学院、プール学院大学などで講師。滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程在籍。現在、KBS京都ラジオ「Glow」パーソナリティも務める。 http://kotoami.org/

スタッフ:小林亮太郎、中脇まりや、津田さん(A.I.S. プランニング)、バレット・エイミー・マリー、平野綾子、吉村佑馬(札幌市立大学)
協力:株式会社北海時事放声社、北海道時事放声社
ファシリテーター:須之内元洋(札幌市立大学デザイン学部助教)、大黒淳一(サウンドアーティスト)