プロジェクト概要

 

SIAF2014の出品作品で芸術祭の終了後も札幌市が保存することになった《一石を投じる》が札幌市資料館の前庭に仮置きされています。この作品をこれからどうしていくのがよいでしょうか?公共空間におけるアート、パブリックアートについて学びながら、作者の島袋道浩氏と毎回迎えるさまざまなゲストが市民の方々と一緒に、3 回にわたり《一石を投じる》のこれからについて考えます。

会場札幌市資料館 2階 研修室
定員各回約80人
参加費無料

 

第1回 「公共空間のアートについて考える」

開催日時:2016年5月15日(日)15:00〜17:00
会場:札幌市資料館 2階研修室
ゲスト:青木 淳(建築家)
〈定員80名・参加費無料〉 – 本イベントは終了しました – 

 

第2回「未来のパブリックアート」

開催日時:2016年7月24日(日)18:00〜19:30(ラウンドテーブル)
                20:00〜(交流会)

会場:札幌市資料館 2階 研修室(ラウンドテーブル)
          1階 SIAFラウンジ(交流会)

ゲスト:磯崎道佳(美術家)
    高橋喜代史(アーティスト/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
    豊嶋秀樹(gm projects)

〈要申込・ラウンドテーブル:定員50名〉 – 本イベントは終了しました – 

 

第3回「古代のパブリックアート」

開催日時:2016年10月16日(日)15:00~17:00

会場:札幌市資料館 2階 研修室
ゲスト:中沢新一(思想家、人類学者)
〈要申込・定員80名・参加費無料〉   – 本イベントは終了しました – 


▽これまでの経緯

・2014年 札幌国際芸術祭2014にて《一石を投じる》道庁前の北3条広場で公開

       –  終了後、札幌市資料館前にて仮設置(設置時のキャプション

       –  SIAF2014公式ガイドブックの島袋道浩氏掲載(p74 – p81) –  SIAFラウンジで閲覧できます

       –  SIAF2014公式ドキュメントブックの島袋道浩氏掲載(p28 – p31)-  SIAFラウンジで閲覧できます

・2016年 3月27日(日)15:30 〜 17:30 札幌市資料館 2階 研修室
     「なぜ石は資料館に置かれているのか~《一石を投じる》を巡って」 
         アーティスト:島袋道浩(美術家)
         ゲスト:村田 真(美術ジャーナリスト) 
         モデレーター:小田井 真美 (さっぽろ天神山アートスタジオプログラム・ディレクター)

IMG_1252 村田 真氏(左)、島袋道浩氏(右)

イベント時の音声はこちら→「なぜ石は資料館に置かれているのか〜《一石を投じる》を巡って」20150327(別ウィンドウが開きます) 

・2016年5月21日(日)15:00 〜 17:00 札幌市資料館 2階 研修室
      第1回 「公共空間のアートについて考える」
          アーティスト:島袋道浩(美術家)
          ゲスト:青木 淳(建築家) 

 

・2016年7月24日(日)18:00〜19:30 札幌市資料館 2階 研修室
      第2回 「未来のパブリックアートについて」
    アーティスト:島袋道浩(美術家)
    ゲスト:磯崎道佳(美術家)
        高橋喜代史(アーティスト、一般社団法人PROJECTA ディレクター)
        豊嶋秀樹(gm projects)

 

 ▽「特別プログラム
  《 一石を投じる 》のこれから–パブリックアートについて学ぶ– 」のスタートに寄せて。

小田井真美(プロジェクト発起人のひとり)

去る2016年3月27日(日)にアーティストの島袋道浩さん、ゲストに村田真さんをお迎えして「特別シンポジウム「なぜ石は資料館に置かれているのか〜《一石を投じる》を巡って」を開催しました。SIAF2014の参加作品《一石を投じる》の札幌市資料館前庭に置かれるに至った経緯を、これまで語られてこなかった興味深い当時のエピソードとともに島袋道浩さんから直接聞く機会となりました。そして、ゲストの村田真さんからはこれまでに世界各地で話題となったパブリックアート作品を取り巻く事実や反応などを交えて「一石を投じる」作品の位置づけや意義について触れていただく試みとなりました。
私自身は、「一石を投じる」作品はコンセプチュアルな作品であり、いま札幌市資料館にでんっと座っている石そのもののことを指すわけではないと受け止めています。ちらほらと耳にはいってくる意見や噂で言及されているような、つまりあの石がいくらだったのか、石の価値について議論するのはそもそもナンセンスだと考ました。そこで、「一石を投じる」という作品に込められたアーティストのメッセージ、またSIAF2014を通して作品としてパブリックに提示されたときの受け止め方や、作品を巡る議論の前提を整理して提示したいと考えていました。作品に興味を持っていただけましたら、ぜひこれまでの経緯を公開していますのでご一読、拝聴ください。

さて、今年度3回にわたって開催する「特別プログラム《 一石を投じる 》のこれから–パブリックアートについて学ぶ– 」は、3月27日までの経緯を受けてスタートしたいと思います。3月27日のシンポジウムの後半に、ゲストの村田真さんとアーティストの島袋さんの発言に興味深い内容がありましたので紹介します。

「アートには芸術的(美的)価値、市場価値、社会的価値の3つくらいの価値があります。90年代以降、阪神淡路大震災以降にそのアートが社会にどれだけ影響力を持ちうるか、アートは社会にとって役に立つのかという「社会的価値」にアーティストが気付き始めた。その頃から地域やコミュニティとコラボレーションする動きが盛んになってきています。しかしながら、最近はこの「社会的価値」の優先順位があがり芸術性がないがしろにされる傾向もあります。芸術性というのはなにかというと『人に対して影響を与えること』つまり『一石を投じる』ことができるかどうかではないかと考えます。」というような村田さんのお話しを受け、「アートは鍼治療じゃないかと思っています、痛みがあったり強い刺激を伴ったりもする。だからアーティストは鍼灸師のようなものじゃないかと考えます。まちのマッサージ屋さんではないはずなんですが、この頃アートやアーティストが(気持ちのいいだけの)まちのマッサージ屋さん化しているような気がするということですね。」という内容を島袋さんが返されました。

最後に、島袋さんから「いま石が札幌市資料館におかれているものをこれからどうするかを、みなさんの意見を聞きながらどうするか決めていきたいし、みなさんと時間をかけて話し合いながらも、単純な多数決じゃなくてアーティストの1票がどういう価値が持てるのかということも3回のプログラムを通じて考える場をつくりたい、これは「民主主義についてのワークショップ」ともいえるかもしれませんね。」という刺激的な呼びかけも起こりました。

これから始まる3回のプログラムに関心を寄せていただき、「一石を投じる」のこれからについて話し、いっしょに考えていきましょう。どうぞよろしくお願いします。

 

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