事務局からのひとり事
2019.06.05

「企業で役立てるアート講座」を開催しました!

5月27日(月)、SIAF事務局がコーディネートを行ったワークショップ「企業で役立てるアート講座:鑑賞と批評」が、札幌市内のWEBサービス制作会社である(株)ソルトワークスにて開催されました。
この講座は、アートを活用した企業向け講座の一環として、(株)クリエイティブ・ジャングルが企画・運営を行いました。

(株式会社ソルトワークス社内「ソルトパーク」にて)

まずは(株)クリエイティブ・ジャングル代表の竹林陽一さんから、昨今書籍などで語られている「ビジネスとアートの関係」についてのお話がありました。
竹林さんはアートを仕事・生活・勉強といった人生に役立てるワークショップを企業などで実践されており、今回も「AI時代に求められるスキル」「アートを活用することで高めることのできる能力」といったビジネスの視点を織り交ぜたアートのお話をされていました。

続いて、講師のアーティスト(刺繍)の青山悟さん、画家の原良介さんから、講座のテーマである「鑑賞と批評」についてのお話がありました。

(青山さんと刺繍作品)

青山さんからは、作品を作るためには、まず自分がアーティストであるという自覚が必要であり、「目の前の人を『この人をモチーフに作品を作るぞ』という気持ちで見つめるだけで、全く異なる気づきがある」という話がありました。また、会社名のソルトワークスにちなみ、食卓塩を使って美術の変遷を説明してくださいました。
(食卓塩をリアルに描こうとしたのがレンブラント、側面や底などすべての面を平面上に描こうとしたのがピカソ、さかさまにして違う価値観を生もうとしたのがマルセル・デュシャン、シルクスクリーンで大量生産したのがアンディ・ウォーホール、といった例えをされていました。)

(原さん(右)制作の作品)

続いて原さんからは、上記食卓塩の説明で出てきた作家や美術史について、実際の作品をもとに分かりやすく教えていただきました。日本人は美術に「美的なもの」を求めている人が多いが、特に現代アートを見るときには「何を表しているのかを考える」ことが大切だとのお話でした。

前半の講義の最後には、立ち上がって1分間ジャンプをしながらお互いをスケッチをするという課題が。

1分間のジャンプは案外長時間で大変なのですが、このジャンプによって「上手に描こう」という一般的な価値観を壊してドローイングができるとのことです。

後半は3名1組のワークショップ形式で、キャンバスと食卓塩を使った作品制作を行いました。25分間の制作時間の中で、すぐに材料を探しに来るグループもあれば、じっくりと塩を見つめて話し合うグループもあり、参加された社員の皆さんの多様なアイデアに驚かされました。

(作品制作後は、グループごとに作品のコンセプトや制作方法のプレゼンが行われました)

3名の講師陣からは「誰がこのアイデアを思い付いたのか」「3人でどういう風に合意したのか」「話し合いと制作、それぞれにかかった時間は」といった質問がなされ、グループによる制作過程の違いも共有しました。

最後に、原さんからは「美術=絵が上手、という考えから離れることで生まれる表現が、新しいものを考えるきっかけになる」、青山さんからは「美術は日々アップデートされており、美術を見ることによって今の社会がどうなっているのか知るきっかけになる。今後もSIAF2020に出かけて感想を話し合うなど、アートに触れる機会を持ってほしい」、竹林さんからは「今日は遊び感覚もあったと思うが、普段やらないことをやってみたり考えたりすることが、ビジネス・ディベロップメントの上で大切」とのお話がありました。

(右から竹林さんと原さん、青山さん)

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