事務局からのひとり言
2018.06.07

札幌国際芸術祭・南区民センター共催講座を開催しました

札幌国際芸術祭ってどんなことをしているの?
現代アートってなんだか難しそう...

こんな風に感じている人も多いのではないでしょうか。

そんな「とっつきにくさ」を、少しでも「おもしろそう!」に転換してもらえる機会を作りたい...ということで、SIAF事務局では次回の芸術祭に向けて、芸術祭や現代アートを紹介するプログラムを市内各所で順次開催していきます。

去る5月29日(火)、その第1弾となるイベントを南区民センターで開催しました。
「見る、魅る!現代アートを鑑賞しよう!〜札幌国際芸術祭からのぞく現代アート〜」です。

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この講座は南区民センターさんとの共催講座として開催しました。
南区には過去2回の芸術祭において会場となった札幌芸術の森や石山緑地など、SIAFとのつながりも深い文化施設がある地域です。

講座ではまずSIAFについて紹介。

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今や日本全国で開催されている「国際芸術祭」「国際展」ですが、そもそもそれは一体どんなものなのか、そして過去2回のSIAFではどんなことが展開されていたのか、SIAF展示作品の写真や映像などと一緒に紹介しました。

そして後半は「早わかり!現代アートのはじまり・札幌市内の名作を知る」と題したレクチャーです。私たちが慣れ親しんできた絵画や彫刻とは異なるスタイルの美術作品がどのように生まれてきたのか、その歴史的な背景を辿りながら現代アートの鑑賞方法を紹介しました。

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作品を楽しむための視点を紹介中。

スライドの写真を撮ったり、メモを取ったり、みなさんとても熱心にお話を聞いてくださいました。

今回のこのチラシにアイコン的に掲載されているこの2つの作品、みなさんはなんだかわかりますか?

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札幌芸術の森で印象的なマルタ・パンの《浮かぶ彫刻・札幌》、そして大通公園8丁目と9丁目の中間にあるイサム・ノグチの《ブラック・スライド・マントラ》です。
今回の講座ではこの2つの作品と、マルタ・パン、イサム・ノグチ、それぞれの作家の背景も紹介しました。
作家がどんな時代に生き、どんな作品に影響を受けていたかなどの背景を知ると、その作品の見えかたも変わってきます。

芸術祭は3年に1度ですが、札幌市内にはいつでも見ることのできる作品が実はたくさんあります。普段何気なく見ている作品も、作家の背景を少し調べてみると今までとはまた違う側面に触れられるかもしれません。

参加者のみなさんのアンケートでは「SIAFの認識が深まった」「時代の流れと共に作品を紹介してもらい、とてもわかりやすかった」「もっと多くの作品の背景などを知りたい」などの声が寄せられ、現代アートの難解なイメージが、少しだけ払拭された様子...!?

今後も市内各所で、このような講座を順次開催していく予定です。
お住いの地域での開催の際は、ぜひご参加ください。

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