第19回 SIAFラウンジオンライン開催レポート
イベントレポート
2022.05.20

第19回 SIAFラウンジオンライン開催レポート

2022年度最初の開催となる5月10日開催した第19回目のSIAFラウンジオンライン(以下、ラウンジオンライン)の様子をまとめたSIAFラウンジスタッフのレポートをブログで特別公開!


SIAF事務局マネージャーの3人(細川麻沙美さん/松本知佳さん/詫間のり子さん)にゲストとしてご参加いただき、そのほか同じくSIAF事務局マネージャーを務め、ラウンジオンラインではいつも進行役を務める漆さんも話に加わり、事務局メンバーだからこそわかるSIAFのこれまでとこれからについてお話していただきました。

今回は新しい試みとして、冒頭で4人それぞれへのインタビューを行い、以下の項目をお聞きしました。
収録したインタビューはSIAFラウンジのYouTubeチャンネル等で順次公開しています!

1:名前・肩書
2:いつからSIAFに関わり始めたか
3:次回のSIAFに向けた主な役割
4:これまでの印象的な作品やプロジェクト
5:あなたにとってのSIAFの魅力とは

インタビュー収録後は、参加者の方々からの質問をもとに、運営側の視点から見たSIAFの魅力や裏話などをお聞きしました。まず参加者の方から、「過去のSIAFで楽しかったことや悔しかったことなど、印象に残っていることはなんですか?」という質問が出ました。

細川さんは、初回のSIAF(2014年開催)でチ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)の会場を担当していたときのエピソードを紹介。様々な状況が重なり、展示内容からボランティア対応まで多くの業務をひとりで担うような状態に…。当時のあわただしさを振り返りました。同じ年にボランティアセンターを担当していた漆さんも、チ・カ・ホや500m美術館など公共スペースでの展示に関して、ボランティアの方々の安全性やモチベーションを確保しながら活動してもらうことの難しさを語りました。
松本さんからは、SIAF2017でのクワクボリョウタさんの作品に関する裏話が。ときには「最終手段」である自身の両親の手も借りながら、毎朝展示のメンテナンスを行ったことを笑いも交えながらお話してくれました。
一方、うれしかったエピソードとして「無事にSIAFが終了できたこと」をあげたのは詫間さん。会期中は緊張感もありながら忙しく活動している運営メンバーですが、その分、SIAF終了後には喜びや達成感も大きいようですね。

その次は、出身地の異なる4人から見た北海道やSIAFの印象についてお聞きしました。
道外出身の細川さんや詫間さんは、北海道という土地に魅力を感じていたそう。とくに詫間さんは、北海道に住んでみたいという思いがきっかけとなってSIAFに関わることになったといいます。東川町で開かれた東川町国際写真フェスティバルに参加し、北海道を訪れる機会が増えたことで漆さんと出会い、SIAFに関わることになったという経緯を振り返って「そんな”縁”が芸術祭を通して生まれることもSIAFの魅力です」と話してくれました。

そして、参加者の方からあった質問のなかでもとくに注目されたのは、「SIAF2020がオンライン中心になったことでこれからのボランティアの関わり方も変わりますか?」というものでした。
次回SIAFの開催形式について「対面のみのイベントに戻すのかオンラインを継続してもっと面白くしていくのか、実験を重ねている最中です」と細川さん。札幌芸術の森美術館の展示を紹介する「ゲイモリナイトミュージアム (オンラインツアー)」では、遠隔でギャラリートークの面白さを伝えるにはどうすればよいのか考えながら取り組んだといいます。すべてのイベントを元通りのかたちに戻すのではなく、オンラインとオフラインの双方の良さを生かせる形を模索しているんですね。これを受けてある参加者の方からは、「私はラウンジオンラインにも遠方から参加しているので、ぜひオンラインでのプログラムを続けてほしい」という声が上がりました。
また、これからのボランティアのかたちについて漆さんは「ボランティアをするためのボランティアではなく、新しい活動を作っていく一員としてのボランティアになってほしい。」といいます。「ボランティアそのものを目的にするのではなく、札幌の未来の芸術文化のためにどのような活動に取り組んでいくのか、その活動への多様な関わり方のひとつとしてボランティアを位置付けたい」と思いを語りました。

そして、話題は次回のSIAFへと移ります。そこで次回のSIAFディレクターである小川秀明さんの印象についてお聞きすることができました。松本さんは小川さんの純真無垢なふるまいから、まるで親しみやすい印象があると話し、一方で詫間さんは、頭が良いので話す内容がスマートだと語ってくれました。(小川ディレクターの来札の様子
さらに、漆さんは「(小川さんは)ビジョンを強く提示するタイプなので、そこに芸術祭の内容を近づけていけるようにしたい」と今後への思いをお話してくれました。いよいよ来年度に迫る次回のSIAFへ期待が膨らみます…!

そのほかにも話は尽きませんが、ラウンジオンライン終了の時間が近づくと、今後のラウンジオンラインに対する意見も参加者の方からいただきました。
「ラウンジオンラインはトークショーなどと違ったお話が聞けて面白い」という感想が出たほか、進行を別の人に任せ、漆さんをゲストとして呼ぶのがいいという意見も。
こうした参加者の方々の意見を参考にしながら、進行の形式や開催方法など、より良いかたちを模索していきますので、これからのラウンジオンラインにご期待ください!

さて、今回は、SIAFを支える事務局メンバーの4人にお話を伺いました。いままで開催された芸術祭の裏話や開催中止になったSIAF2020のこと、コロナ禍によって起こった変化など、運営をする側だからこそわかるお話がたっぷり伺える回でした。
このように、今までの芸術祭をそれぞれの立場から見つめてきたSIAF事務局マネージャーの皆さんは、今、これからのSIAFに向かって動き出しています。
これまでの開催で築き上げてきたものと新しく変えていくものとが組み合わさり、SIAFはどういったものになっていくでしょうか。
次回のSIAFから目が離せませんね。

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