「センシング・ストリームズ」アーティストトーク
7月20日(日)14時より、センシング・ストリームズ参加作家によるアーティストトークを行います。
札幌駅と直結し、地下鉄大通駅に通じる地下歩行空間(チ・カ・ホ)で展開する「センシング・ストリームズ」は、社会や都市環境に浸透し、人々をつなぎはじめた新たな層としての情報技術に注目、複数のアーティストが自然や都市におけるさまざまな情報の流れ(ストリームズ)を感知(センシング)し、可視化・可聴化していく作品で構成されています。札幌国際芸術祭2014オープン翌日のである7月20日に作品を設置するために来札しているアーティスト達が自身の作品解説を行うトークイベントとなります。皆様是非お越しください。
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「センシング・ストリームズ」アーティストトーク
- ■日時:
- 2014年7月20日(日)14:00-17:30
- ■会場:
- 札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)北3条交差点広場
- ■参加費:
- 無料
■スケジュール(予定):
14:05- 菅野 創 / yang02
14:20- セミトランスペアレント・デザイン
14:35- 毛利 悠子
15:00- パク・ジョンソン
15:15- ジョン・ビョンサム
15:30- アンティエ・グライエ=リパッティ(AGF)
15:45- A.P.I.(アークティック・パースペクティブ・イニシアティブ)
16:10- 進藤 冬華
16:25- 山川 冬樹
16:40- 露口 啓二
16:55- クロストーク
17:30 終了
■チ・カ・ホ特別展示「センシング・ストリームズ」展示内容
札幌駅と直結し、地下鉄大通駅に通じる展示機能を備えた約500mにわたる地下歩行空間(チ・カ・ホ)で展開する「センシング・ストリームズ」は、社会や都市環境に浸透し、人々をつなぎはじめた新たな層としての情報技術に注目、複数のアーティストが自然や都市におけるさまざまな情報の流れ(ストリームズ)を感知(センシング)し、可視化・可聴化していく作品で構成されます。
地上になだらかな扇状地、地下に水脈をもつ札幌は、連綿とした自然の循環のなかで培われてきた水脈豊かな都市です。南に位置する奥定山渓の森の大量の雪に由来する水が、うねりながら海へと注ぐ豊平川や扇状地の先端部分に13カ所の「メム(湧水)」を生み出しました。そしてメムの畔にはアイヌの人々が集落を形成し、生活を営んできました。明治以降の都市化を受けてメムは失われたものの、札幌は現在も各所に豊かな自然を保持しています。
1日7万人を越える人々が利用するチ・カ・ホは、メムがあった地域に隣接しています。この地下の人工空間にも、かつては豊かな水が流れていたことでしょう。
「センシング・ストリームズ」は、地下水脈、人々の流れ、電磁波の変化など、札幌の過去や現在にアートを通して新たに出会う場となります。それはまた、古生物学、北方文化など、地球史・人類史的な側面から札幌の見えざる側面を発見していく契機となるでしょう。