SIAF2014

関連プログラム

センシング・ストリームズ トークシリーズ #1
アーティストトーク「<島めぐり>をめぐって」

shimameguri_main

札幌駅前地下歩行空間(チ・カ・ホ)での特別展示「センシング・ストリームズ」は、札幌の豊かな地下水脈、人々や現代の情報環境に注目し、11組のアーティストが自然や都市におけるさまざまな情報の流れ(ストリームズ)を感知(センシング)し可視化したり、水脈の存在を想起させる作品で構成されています。
「センシング・ストリームズ」では、札幌の過去や現在にアートを通して新たに出会う場となります。それはまた古生物学、北方文化など、地球史・人類史的な側面から札幌の見えざる側面を発見していく契機ともなるでしょう。「センシング・ストリームズ」についてより深く知っていただくためのトークシリーズを開催いたします。

1回目は進藤冬華の《島めぐり》について。この作品は、南北に長いチ・カ・ホと南北に連なるサハリン、北海道、東北を重ね、3か所に点在し展示されています。アーティストは、本人が住む北海道をはじめ、それぞれの「島」で地元の人々に伝統的な手仕事を習い体験にもとづいた「物語」を紡ぎながら、これら3つの地域に横たわる関係へも目を向けています。そこではまた、連綿とした人々の暮らしの中に息づく文化や世代を越えた流れ(ストリームズ)を感じることもできるでしょう。トークでは、本作の背景についてお話をうかがうとともに、サハリンをはじめ北方の楽器や音楽研究に携わる篠原智花氏と対談いただきます。

センシング・ストリームズ トークシリーズ #1
アーティストトーク「<島めぐり>をめぐって」

■日時:
2014年8月4日(月)18:00-19:00
■会場:
札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)北3条交差点広場
■参加費:
無料
■出演:
進藤冬華(出展アーティスト)
ゲスト:篠原智花(音楽家/民族音楽研究者)
モデレーター:四方 幸子(SIAF2014アソシエイト・キュレーター)

篠原智花プロフィール
学生時代に作曲を学ぶ。1993年に山田せつ子氏のワークショップに参加。水嶋一江ストリングラフィ・アンサンブルを経て、パフォーマンスや音楽活動を行う。1998年より直川礼緒氏に口琴を、2000年より富田友子氏にトンコリを師事。現在はアイヌとその周辺の民族の音楽について研究している。札幌在住。

[今後の「センシング・ストリームズ トークシリーズ」]

#2 レクチャー「札幌の時空の流れを掘り起こす」
8月11日(月)18:00-19:00
出演者:古沢仁(札幌市博物館活動センタ― 学芸員)

#3 アーティストトーク「水脈都市としての札幌」
8月18日(月)18:00-19:00
出演者:露口啓二(出展アーティスト)、在田一則(北海道自然保護協会会長/北海道大学総合博物館資料部研究員)

#4 クロストーク「さっぽろメディアスケープ:つながる都市」
8月25日(月)18:00-19:00
出演者:石田勝也(札幌市立大学講師)、小町谷圭(札幌大谷大学講師)、船戸大輔(プログラマー)