CHROMAアフタートーク
「メディアアートは今、何を表現するか
―dumb typeから《CHROMA》へ、その活動から紐解く」
メディアアート、ビデオアートの分野を代表するキュレーターのバーバラ・ロンドン氏が緊急来日。彼女は高谷史郎氏が参加するアーティスト・グループdumb typeにも早くから注目し、広く世界に紹介してきた人物でもあります。今回は《CHROMA》観賞後、メディアアートの表現するものとは何か、その現在性について、芸術祭の企画アドバイザーで自身もダムタイプの活動に交流を持ち、多く文章を寄せてきた浅田彰氏、アーティストの高谷史郎氏を交え、アフタートークを行います。今、札幌でメディアアートに触れることについて改めて考える、特別な一夜です。
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CHROMAアフタートーク「メディアアートは今、何を表現するか ―dumb typeから《CHROMA》へ、その活動から紐解く」
- ■日時:
- 7月26日(土)CHROMA公演終了後 同会場にて
※当日公演を鑑賞頂いた方のみ、ご参加頂けます。→チケット情報
※日本語のみ(逐次通訳あり) - ■主催:
- 札幌国際芸術祭2014
- ■特別協力:
- 札幌メディア・アーツ・ラボ(SMAL)
- ■協力:
- ダムタイプ・オフィス
- ■登壇者:
- 高谷史郎(CHROMA総合ディレクション、SIAF2014出展アーティスト)
浅田彰(SIAF2014企画アドバイザー) - ■ゲスト:
- バーバラ・ロンドン
(MoMAメディアキュレーター、イェール大学教授、文筆家)
バーバラ・ロンドン(Barbara London)
バーバラ・ロンドン氏はMoMAのメディアアート、ビデオアートを専門にコレクションする部門の、創立からのメンバーであり、現在イェール大学で教鞭をとりながら、文筆家としても活躍している世界的なキュレーター。
1973年からMoMAのコレクションプログラムを担当し、彼女が企画した若手作家をフューチャーした展覧会には、(当時の)ナム・ジュン・パイク、ビル・ヴィオラ、スティーナ・ヴァスルカ、ジョーン・ジョナス、久保田成子、ピーター・キャンパス、ゲイリー・ヒル、ヴァリー・エクスポート、ローリー・アンダーソンらの個展があります。また、彼女はソン・ドン、古橋悌二(ダムタイプ)、フェン・メンボー、ヤン・フードンらアジア人作家の作品を、アメリカでいち早く紹介したキュレーターでもあります。
主な展覧会に、「東京、福井、京都からのビデオ」展(1979)、「アニメ!!」展(2005)、「スティルネス:マイケル・ショウ/サム・テイラー・ウッド」展(2005)、「オートマチック・アップデート」展(2007)、「スルー・ザ・ウィーピング・グラス」展(2011)の他、最近の展示に「サウンディングス―現代の楽譜」(2013)などがあります。また、ロンドン氏はキュレーションの実践の一部として、インターネットを組み込んだ第一人者でもあり、彼女がオンラインに送り出したプロジェクトには「Stir-frysy」 (1994)、「Internyet」 (1998)、「dot.jp (http://www.moma.org/dotjp/) 」(1999)などがあります。
イェール大学美術学部、ニューヨーク大学映像学部、スクール・オブ・ビジュアルアーツの大学院情報学部などで教鞭をとり、アート・フォーラム、アート・アジア・パシフィックなどに寄稿。2012年にガートルード・コンテンポラリー・レジデンシーの支援を受けメルボルンに、2010年にはドラ・マール・ハウス・レジデンシーの支援でメネルブ(フランス)に滞在。1992年~93年文化庁フェロー、1988年~89年全米人文科学基金の美術部門フェロー。2003年CECアート・リンク・アワードを受賞、ワルシャワ、カラカウ、グダニスク(全てポーランド)などにてメディアアートの研究を行った経歴を持ちます。