プロジェクト
札幌国際芸術祭2014特別プログラム フェスティバル
FUKUSHIMA!
北3条広場で盆踊り
震災復興のひとつの取り組みとして、2011年8月地元福島出身のアーティストが始めたライブコンサート・アートイベント「フェスティバルFUKUSHIMA!」
故郷を失ってしまうかもしれない危機の中でも、福島が外とつながりを持ち、福島で生きていく希望を持って、福島の未来の姿を考えるために、人々が集い、語らう場として祭りが始まりました。
昨年2013年からは、盆踊りに形を変えて、地元のある人、失った人、新しい地元を見つけた人、地元がどこなのか自分でわからない人、そんないろんな人たちが一緒に踊れるような盆踊りをと、全国4カ所で開催されました。
今年2014年は、過去を振り返り未来の歩み方を探る「札幌国際芸術祭2014」と、現実とどう向き合うかという視点と方向性を参加者に投げかけていく「フェスティバルFUKUSHIMA!」は、共感し合い、ここ札幌で、つながり、共に考え、語り合う場を創造します。
photo:梅原 渉
■開催日時:2014年8月10日(日)15:00~20:30頃
■会場:札幌市北3条広場(北海道庁正門前)
■料金:無料
■主催:創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会、札幌駅前通地区活性化委員会
■特別協力(総合プロデュ-ス):NPO法人プロジェクトFUKUSHIMA
■運営協力(地域ディレクター):(一社)たべるとくらしの研究所代表 安齋伸也氏(NPO法人プロジェクトFUKUSHIMA会員)
■連携協力:NOW MUSIC ARTS代表 沼山良明氏
■参加アーティスト
大友良英、大友良英スペシャルビックバンド、マダムギター長見順、珍しいキノコ舞踊団、オーケストラSAPPORO!
※遠藤ミチロウ氏は病気療養中のため、出演できなくなりました。
■実施内容(変更となる場合があります。)
・オリジナル盆踊り「ええじゃないか音頭」
・大友良英作曲「あまちゃん」テーマ曲をアレンジした盆踊り「あまちゃん音頭」
・「大友良英スペシャルビックバンド」ライブ
・「オーケストラSAPPORO!」(>>詳細)
・大友良英アレンジ「子ども盆踊り」(考案予定)ほか
【その他】
■トークショー
日時:2014年8月9日(土)13:00~14:00頃
場所:札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)
■「オーケストラSAPPORO!」ワークショップ出演者募集
アマチュア/プロフェッショナルを問わない一般公募のメンバーによる、特殊巨大オーケストラのためのワークショップ。指揮者が出すコマンド(指示)と、それを即興で解釈するオーケストラ・メンバーとの駆け引きに加え、そこから生まれた音楽が個人の演奏を超えて相互に共振し、あらたな音の場を作り出します。この「オーケストラSAPPORO!」のメンバーを一般公募します(募集人数:150人 募集期間:6/10-7/31 )。詳細は関連プログラム「オーケストラSAPPORO!」のページをご覧ください。
※募集を終了しました。ご応募をいただいた多数の皆様に心から感謝申し上げます。ご応募いただいた皆様全員当選となりましたので、後日、希望されたメール、郵送、FAXのいずれかの方法で当日のご案内をお送りさせていただきます。しばらくお待ちください。
■大風呂敷&フラッグ(旗)布地募集
札幌国際芸術祭2014で開催される「フェスティバルFUKUSHIMA!北3条広場で盆踊り」の会場となる北3条広場を、膨大な布を集めて縫い合わせた巨大な風呂敷やフラッグ(旗)で覆います。
多くの人が集まる会場に文字通り「大風呂敷」を広げます。多くの想いや願いを繋ぎ合わせた大風呂敷やフラッグ(旗)を作るため、布地を募集します。
・募集要項
大風呂敷やフラッグ(旗)を製作するための布地をお寄せ下さい。
1.大風呂敷 募集
風呂敷、シーツ、手ぬぐいなどの布地 … 新品でも古布でも結構です
※ただし、古布の場合は必ず洗濯済のものでお願いします。
※サイズは最小でも30cm×30cm程度でお願いします。2.5m×2.5m程度に縫い合わせてお送りいただける方、大歓迎です。
2.フラッグ募集
フラッグ用の布地をお送りください。
※サイズは掲げられる程度の大きさ、危険な装飾のあるもの、不衛生なものは不可とします。
※「フェスティバルFUKUSHIMA!北3条広場で盆踊り」へのメッセージや絵を描いて送って下さい。
それぞれ、1・2どちらかを記入の上、下記の宛先までお送り下さい。なお、送料はご負担いただきますようお願いいたします。
・送付先
〒062-0932
札幌市豊平区平岸2条17丁目1-80 (天神山緑地内)
天神山アートスタジオ
「札幌国際芸術祭2014 プロジェクトFUKUSHIMA 布地募集」係
・〆切
7月31日(木)
※募集を終了しました。ご協力をいただいた多数の皆様に心から感謝申し上げます。
■名入りのぼり旗募集
大友良英氏が一筆一筆心を込めて、ご希望の名前をのぼり旗にお書きする「名入れのぼり旗」の協力をお願いしています。「名入れのぼり旗」は当日会場となる北3条広場に設置し、アートワークとひとつになってフェスティバルを盛り上げます。ご協力いただいたお金は、「プロジェクトFUKUSHIMA!」の活動資金に充てさせていただきます。 企業・団体のPRや個人の記念として、「プロジェクトFUKUSHIMA!」への応援として、是非ご参加ください。「名入れのぼり旗」は、後日ご協力いただいた方に渡しいたします。
・募集期間
2014年8月7日(木)までファクスもしくはE-mailでお申込みください。
(郵送の場合は上記必着)
※別紙にて記入・お申し込みください。
名入れのぼり旗代のお振込又は現金書留の場合ともに8月29日(金)必着でお願いいたします。
・金額
小(500mm×500mm) 1本 5,000円
大(500mm×1000mm) 1本 10,000円
※何本でも受け付けます。
・仕様・サイズ
以下の画像にてご確認ください。
※すべて手作りのため、それぞれサイズが若干異なる場合があります。ご了承ください。
・申込方法
下記様式をダウンロードいただき、必要事項をご記入のうえ、ファクスもしくはE-mailでお申し込みください。
お支払い期限内に「現金書留」もしくは「下記口座」にお振り込みください。
のぼり申込(Excel)
のぼり申込(PDF)
・お申込み・お問い合わせ先
〒960-8034 福島県福島市置賜町1-29 佐平ビル8F
NPO法人プロジェクトFUKUSHIMA 事務局
℡:024-573-0650
Fax:024-573-0651
メール:noboribata.sapporo@gmail.com
・現金書留送り先
〒960-8034 福島県福島市置賜町1-29 佐平ビル8F
NPO法人プロジェクトFUKUSHIMA 事務局
お振込先:ゆうちょ銀行
店名 〇一八 (読み ゼロイチハチ)
店番 018
預金種目 普通預金
口座番号 7494222(特定非営利活動法人プロジェクトFUKUSHIMA)
■【連携事業】札幌国際芸術祭2014連携
「大友良英スペシャルビックバンドin SAPPORO」
【プロジェクトFUKUSHIMA!代表 大友良英さんのコメント】
震災後、福島で生まれた「祭り」を札幌でやることになりました。あたらしい「盆踊り」です。
といってもそれまでの盆踊りと大きな違いがあるわけではありません。多少リズムやメロディが新しかったり、振り付けもちょっと違ったりしますが、でも子どもからおばあちゃんまで、だれでも踊れる盆踊りです。
ただ一つだけ大きな違いがあるとしたら、地域に根ざさなくてもいい・・・どこの人が入っても、どこでやってもいい・・・という一点です。
震災で地元から離れざるをえない人も、地元に残った人も、そんなのと全然関係ない地域の人も、根無し草の人も、生まれてこのかた自分の土地を動いたことない人も、都会の人も、田舎の人も、海外の人も、子どもも、お年寄りも、お盆ですから、もちろん黄泉の国の人も、妖精も、妖怪だってだれでも参加ウェルカム! そのときそのとき集まった人たちで自由に踊れる、そんな盆踊りです。
この盆踊りは、なぜか会場に風呂敷を沢山敷き詰めたり掲げたりします。これがある場所が祭りの空間です。
ただ敷くのではなく、みんなで持ち寄ったり送られて来た風呂敷を、みんなで縫い合わせて、敷いたり、のぼり旗にしたり、櫓のデコレーションに使ったりします。
僕らはこれを「大風呂敷」と呼ぶことにしました。
なにしろ、震災後に福島で「祭り」をやろうなんて「大風呂敷」を広げてしまったわけですから。
そんなわけで、プロジェクトFUKUSHIMA!が、札幌や北海道のみんなと一緒に大風呂敷を敷いて「祭り」をやります。今年だけでなく、この先もつづく祭りになればいいなって思ってます。
ぜひ踊りにきてください。
興味あったら、大風呂敷や会場作りも手伝ってください。予算ないので「のぼり旗」募金も大募集です。字下手糞ですがわたくし、大友良英が心を込めて、一枚一枚のぼり旗に協賛のみなさんの文字を書きます。
8月10日札幌北三条広場、「あまちゃん」の音楽を演奏したメンバーも駆けつけます。もちろんあの曲も、この曲も演奏します。
ぜひぜひみんなで踊りましょう!
大友良英
【「フェスティバルFUKUSHIMA!北3条広場で盆踊り」地域ディレクター 安斎伸也さんのコメント】
なぜ札幌で盆踊り?
初めましてこんにちは。(社)たべるとくらしの研究所の安斎と申します。
私は2011年の4月に福島から、移住してまいりました。 札幌に来て4度目の夏となります。
2011年3月11日から、本当にたくさんの変化がありました。私だけでなく皆さんもそうだと思います・・・。複雑な思いや、整理しきれない思い、考えても突き当たってしまう問題など多くの氣持ちをそれぞれ抱えて日々の生活を過ごされていると思います。
僕は、いつも2つの思いがあります。一つは、福島の事、福島に居る両親、仲間、樹齢100歳を超える果樹達などのこれからと、福島を出て来てしまったこと。
二つ目は、新しい歩みの事、札幌での生活や、子育て、社会のより良い方向性との関わり、それに向かう為の具体的な行動の事などです。
僕にはどちらか一方を決める事ができません。どちらも持っていようと今は思っています。
復興とは言いつつもまだまだ先の見えない状況があるなかプロジェクトFUKUSHIMA!の『ええじゃないか音頭』の事を知りました。
ええじゃないかと言うフレーズに疲れた氣持に少しだけ光が差し込んだのです。複雑なものを、複雑なまま抱えていても良いんだと、なぜか思えたのでした。
盆踊りは、先祖への弔い、敬う、尊ぶ想いと同時に脈々と自分へと続くこの今という瞬間につながりを実感できるお祭りなんじゃないかと。
失われたたくさんの命への想い、見慣れた景色や、環境が一変してしまった想い、帰る場所を失った想い、置き去りにされた問題に翻弄される想い。
今生きてるだけで命があるだけでいいんじゃないのか?
いろいろあったし、いろいろあるけどええじゃないか!!
今を生きなきゃ!踊らにゃそんそん。
そんな気持ちが湧いてきた次第です。
北海道の方と話していると、よくこんな話題が出てきます。『俺の先祖も東北から来たんだぞ』その言葉を聞くたびに、なんだみんな故郷を忘れてないんだと、ホッとします。自分だけじゃないんだ。
それぞれの故郷を想い、古めかしくも新しい、良いも悪いも、問題も悲しみも全部受け入れて、今を喜び、未来を創造する糧となるような、そんな盆踊りを、最盛期の生音でみんなで踊りたい。