SIAF2014

SIAF2014開催概要

「札幌国際芸術祭2014」は札幌初の国際的なアートフェスティバルです。世界的に著名なアーティストである坂本龍一氏をゲストディレクターに迎え、2014年7月19日(土)から9月28日(日)まで、72日間に渡り開催されます。開催テーマは「都市と自然」。これからの都市と自然の共生のあり方を考える国際芸術祭として、世界で活躍する現代アーティストたちが参加し、市内各所では展覧会やパフォーマンスなど、様々なプログラムが展開されます。美術館はもちろん、札幌の街全体が芸術祭の舞台となります。

エキシビション

チ・カ・ホ特別展示「センシング・ストリームズ」

 札幌駅と直結し、地下鉄大通駅に通じる展示機能を備えた約500mにわたる地下歩行空間(チ・カ・ホ)で展開する「センシング・ストリームズ」は、社会や都市環境に浸透し、人々をつなぎはじめた新たな層としての情報技術に注目、複数のアーティストが自然や都市におけるさまざまな情報の流れ(ストリームズ)を感知(センシング)し、可視化・可聴化していく作品で構成されます。
 地上になだらかな扇状地、地下に水脈をもつ札幌は、連綿とした自然の循環のなかで培われてきた水脈豊かな都市です。南に位置する奥定山渓の森の大量の雪に由来する水が、うねりながら海へと注ぐ豊平川や扇状地の先端部分に13カ所の「メ(湧水)」を生み出しました。そしてメの畔にはアイヌの人々が集落を形成し、生活を営んできました。明治以降の都市化を受けてメは失われたものの、札幌は現在も各所に豊かな自然を保持しています。
 1日7万人を越える人々が利用するチ・カ・ホは、メがあった地域に隣接しています。この地下の人工空間にも、かつては豊かな水が流れていたことでしょう。
 「センシング・ストリームズ」は、地下水脈、人々の流れ、電磁波の変化など、札幌の過去や現在にアートを通して新たに出会う場となります。それはまた、古生物学、北方文化など、地球史・人類史的な側面から札幌の見えざる側面を発見していく契機となるでしょう。
 このチ・カ・ホには、SIAF2014への来場者を最初に歓迎する場としてインフォメーションセンターを設けるとともに、「センシング・ストリームズ」の展示を中心に、映像上映やトーク、そして地元のアーティストや学生の作品展示など多彩な催しが会期を通じて展開されます。

■坂本龍一+真鍋大度作品について(モエレ沼公園および札幌駅前通地下歩行空間)
坂本龍一+真鍋大度の展示はモエレ沼公園ガラスのピラミッド「HIDAMARI」に設置された巨大ビジョンでの展示、および札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)でのアーカイブ展示として行われます。両会場は作品閲覧時間が異なります。ご注意ください。

■毛利悠子作品について(清華亭および札幌駅前通地下歩行空間)
毛利悠子のインスタレーション作品《サーカスの地中》は札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)と清華亭の二つの会場での展示を行っております。両会場は作品閲覧時間が異なります。ご注意ください。

■各種映像作品の上映
北3条交差点広場のスクリーンでは、国内外の映像コンペティション受賞作品、北海道のアーティストによる映像作品、札幌のアーカイブ映像など、複数の映像プログラムを上映いたします。

■札幌国際芸術祭チ・カ・ホ学生展
SIAF2014のテーマに沿った展示を札幌市内の学生などが行います。一定期間ごとに展示を変えることで、通勤通学にチ・カ・ホを利用している市民に対しても新鮮な楽しみを継続的に提供します。

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札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)

会場
■札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)
区間:札幌市営地下鉄南北線さっぽろ駅から大通駅
作品公開時間:11:00-19:00

■モエレ沼公園ガラスのピラミッド「HIDAMARI」
住所:札幌市東区モエレ沼公園1-1
作品公開時間:9:30-17:00(土曜日のみ9:30-19:00)
モエレ沼公園入口開放時間(東入口ゲート):7:00〜22:00(入場ゲートは21時まで)
休館日:9月1日

■清華亭
住所:札幌市北区北7条西7丁目
開館時間:9:00〜16:00

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■担当:四方 幸子(アソシエイト・キュレーター)

プログラム

エキシビション

プロジェクト

パフォーマンス/ライブ