エキシビション
赤れんが特別展示伊福部 昭・
掛川 源一郎 展
「赤れんが」の愛称で北海道民や観光客に親しまれている北海道庁旧本庁舎。北海道の重要な歴史的・文化的建築物の一つです。SIAF2014で展開される多様な事業に共通するのは、日本の近代化の象徴として北海道をとらえ、その様々な歴史を記憶すること。そのなかで赤れんがでは、北海道に縁の深い二人の重要な先人の文化的功績に再び光を当てる展覧会を開催します。
一人は室蘭市に生まれた写真家の掛川源一郎(1913-2007)。アイヌ民族の暮らし、風俗、自然との関わり、そして北海道の近代風景を捉えた写真によって、SIAF2014のテーマ「都市と自然」の背景にある近代と現代を結びます。
もう一人は釧路市が輩出した日本の現代音楽を代表する作曲家の一人で、ゴジラの映画音楽で知られる伊福部昭(1914-2006)。伊福部は、子どものころにアイヌの人々と接するなかで彼らの生活・文化に共感し、それが以後の楽曲に大きな影響を与えています。そのアイヌ民族との深い関わりは、掛川源一郎の写真とも共鳴します。
美術館で開催される現代アート展の背景に横たわる北海道の近代史を、赤れんがの展覧会ではまた違った角度から映し出します。
北海道庁赤れんが庁舎
■日 程 :2014年7月19日(土)-9月28日(日)
■時 間 :8:45-18:00
■担 当 :飯田 志保子(アソシエイト・キュレーター)
■会場デザイン:オリバー・フランツ(silent. 創始者)
■企画協力:小室 治夫(掛川源一郎写真委員会代表)