SIAF2014

アーティスト・作品

エキシビション プロジェクト パフォーマンス/ライブ

エキシビション

畠山 直哉

日本を代表する写真家の一人。筑波大学芸術専門群総合造形コースにて、「実験工房」のメンバーであった写真家の大辻清司に師事。以降、各地の鉱山や炭鉱、採掘現場の爆破の瞬間などをとらえた写真群、また都市部の建築群や解体現場、地下水路を撮影したシリーズなどを発表してきた。
畠山は都市の姿を緻密かつ雄大なスケールで切り取り、人工と自然が拮抗するありさまや、写真というメディウムそのもののあり方を鋭く問いかける。被写体を徹頭徹尾客体化したまなざしと、強い意志を感じさせるその写真は、見る者の心を強く惹きつける。
1997年に第22回木村伊兵衛賞、2012年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。国内外で多数の個展、グループ展を開催しており、第49回ヴェネチア・ビエンナーレ(2001)および第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2012)に参加。最新の個展「Natural Stories」(東京都写真美術館、2011)では、東日本大震災で大きな被害を受けた故郷・陸前高田の風景を含む、初期から現在に至るまでの作品を展覧した。
今回は北海道立近代美術館で、ドイツの旧炭鉱跡地を撮影した「Zeche Westfahlen I/II Ahlen」(2003)と、フランスの炭鉱跡地の都市と自然を写した「Terrils」(2009)2つのシリーズから作品を紹介する。かつて繁栄を極めた土地が社会経済の変遷によって衰退、または別の発展の道をたどり、長い時間を経て自然に還るかのようなその姿は、道内に点在する炭鉱跡地と重なりつつ、北海道ひいては日本近代化の歴史を思い起こさせる。

http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/4374/

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《テリル》2009
作家蔵
Courtesy of Taka Ishii Gallery

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