SIAF2014

アーティスト・作品

エキシビション プロジェクト パフォーマンス/ライブ

エキシビション

松江 泰治

松江は世界各地の「風景」を「地表」として捉え、「地球の表面のサンプルを収集する」というテーマのもと、一貫したスタイルで撮影を続けてきた。そのストイックな姿勢はしばしば「地名の収集」とも言及され、独特のスタイルとして認知されている。 松江は1991年より、順光のもと地表を精密かつ均質に写しとった作品スタイルを完成させ、自然景の地表を捉えALPSなどの地名を付した「gazetteer」(地名辞典の意)シリーズと、タイトルにシティ・コードが付けられた「CC」シリーズを発表してきた。初期にはモノクロ写真 (1991-)として作品を発表し、その後カラー写真(2005-)や松江自身が「動く写真」と呼ぶ映像作品(2010-)を制作するなど、新たな技法を取り入れながらシリーズを展開している。
SIAF2014では、昨年の夏、秋、そして今冬に札幌で撮り下ろしたばかりの新作の写真群を、その写真をなめるようにスキャンして制作された映像作品と共に展示予定。松江の作品は上空から見た札幌の「都市と自然」を写し出し、それぞれのテーマに焦点を当てた2つの美術館を接続しながら、札幌の都市風景について考察するうえで私たちに新たな視座をもたらす。

http://www.taronasugallery.com/art/taiji_matsue/work.html

Matsue_300

《JP-01 SPK》2014
作家蔵
Courtesy of TARO NASU
© TAIJI MATSUE

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