SIAF2014

アーティスト・作品

エキシビション プロジェクト パフォーマンス/ライブ

エキシビション

中谷 芙二子

1970年の大阪万博で、ペプシ館のドーム全体を人工霧で覆う世界初の「霧の彫刻」を発表。以来、世界各地の美術館、公園、劇場、都市空間などで霧を使い、環境と呼応するインスタレーションやパフォーマンスを手がける。恒久施設14ヵ所を含む全作品数は50を超える。代表作に国営昭和記念公園こどもの森《霧の森》(東京、1992)、横浜トリエンナーレ(2008)、第18回シドニー・ビエンナーレ(2012)など。最新作にパリの共和国広場を人工霧で埋めた《Freedom Fog》(2013)がある。
一方で1971年からコミュニケーションをテーマとするビデオ作品を制作。1972年には有志と「ビデオひろば」を結成、1980年には東京原宿に国内外のビデオ作品を紹介する「ビデオギャラリーSCAN」を開設するなど、日本のビデオアート界のパイオニアとしても知られる。
今回は札幌芸術の森美術館の中庭で、美術館壁面に出現する人工霧を滝に見立てた新作《FOGSCAPE #47412》を発表する。中谷が生み出す霧の環境は、美術館の建物を包み込み、周囲の自然と一体化しながら様々な表情を見せる。訪れた人々は、変幻する風景の中で自らの五感を通して人と自然と都市の関係について改めて思いを馳せることだろう。

http://www.nakaya.net/

NakayaF_300

〈参考作品〉
《Fog Sculpture #47636 “風の記憶”》2013
豊田市美術館での展示風景 
Photo: 谷川寛

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