SIAF2014

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エキシビション

スボード・グプタ

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スボード・グプタ<ライン・オブ・コントロール(1)>2008
Courtesy of the Artist and Arario Gallery
Photo:Keizo Kioku

インドの現代アート界を牽引する作家。第51回ヴェネチア・ビエンナーレ(2005)、「アフター・モダン」(テート・トリエンナーレ、ロンドン、2009)、第6回アジア太平洋現代美術トリエンナーレ(2009)などの国際展に多数参加し、国立近代美術館(ニューデリー、2014)をはじめ、世界各地で個展を開催。
インドの美術大学で絵画を学び、1990年代中頃から故郷の村の儀礼に用いる品々と日用品を使ったインスタレーションや、清浄と穢れをテーマにした牛糞を使ったパフォーマンスや映像など、自身の身の回りの素材や慣習を作品化して頭角を現した。2000年以後は、よりスケールの大きな彫刻作品を手がけ、インドで使われる食器や弁当箱、バイク、タクシーなどをモチーフにして、インド社会の急速な近代化や都市化に伴う消費活動や移動など、より普遍的なテーマを扱う。
SIAF2014では、グプタの代表作の1つである《ライン・オブ・コントロール》を展示。インドで真鍮や銅などに代わって用いられるようになった安価なステンレス製の食器を使って、巨大なきのこ雲を形作る。大量に集積されたステンレス食器は、それを使う人々の存在を想起させ、インドの人口増加と工業化、近代化が生み出す巨大なエネルギーを彷彿とさせる。直接的にはインドに固有の諸問題を背景に生まれた作品だが、同時に世界各地において、日常と背中合わせになっている様々な危機的状況を象徴的な形で表現している。

http://www.arariobeijing.com/

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