SIAF2014

札幌国際芸術祭2014について

開催テーマについて

《テーマ》

「都市と自然」

《サブテーマ》

「自然」「都市」「経済・地域・ライフ」

明治維新とともに北海道と名づけられたこの土地は、
まさに日本の近代化を担ってきた象徴ともいえる。
先住民族や自然そのものもその近代化に無縁ではいられなかった。
そうした過去の歩みをアートとしてふりかえることで、
21世紀の札幌・北海道の自然、都市のあり方、経済、暮らしを模索する(社会彫刻)。
各テーマを生かした先進的な作品を、ふさわしい場所に展示。

テーマ&メッセージ ビデオ

JASRAC許諾 第J130519435号

SIAF2014 LOGO

ロゴマークのデザインは、2012年12月19日から2013年2月11日までの55日間、一般公募を行いました。北海道内の幅広い層の方からご応募いただいた343作品(応募人数222人)の中から、SIAF2014ゲストディレクター坂本龍一氏の選考により決定いたしました。
ロゴマークは、SAPPOROの「S」をモチーフに開催テーマである「都市」と「自然」の融合を表現。テーマカラーは「樹と土」。札幌国際芸術祭が、札幌の豊かな土壌の上に育つ樹々のように、札幌の都市と自然の中で、市民が参画しながら創造性を発揮し、社会を彫刻していく芸術祭となるよう、その継続性を象徴しています。

「創造都市さっぽろ」とは/
「ユネスコ創造都市ネットワーク」加盟について

「創造都市さっぽろ」とは

文化芸術の多様な表現に代表される創造性を活かし、産業振興や地域の活性化などのまちづくりを進めている都市は「創造都市(Creative City)」と呼ばれており、近年の持続可能な都市経営モデルとして注目されています。
札幌市には、創造性を培う基盤となり、世界的にも評価の高い文化芸術に関係する施設やイベントが多数あります。文化芸術は、人々に感動を与え、その感動は人々を刺激し、新たな行動を起こすきっかけを作ります。また、その行動は、新たなコト、モノを生み出す創造的活動へとつながり、新たな経済を生み出す原動力となると考えます。
こうした札幌市の創造性を生み出す基盤を活用すると共に、創造都市の取り組みで魅力再生に成功した国内外の創造都市の事例を参考にしながら、札幌市としても創造都市を都市戦略として位置付け、積極的に
取り組んで行くべきと考えます。「札幌国際芸術祭2014」は、この「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として開催されます。

「ユネスコ創造都市ネットワーク」加盟について

札幌市は、2013年11月11日、世界41都市で構成される「ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)創造都市ネットワーク (メディア・アーツ都市)」の一員となりました。
メディア・アーツ創造都市は、現在、リヨン市(フランス)とアンギャン=レ=バン市(フランス)、そして札幌市の3都市です。
札幌市がユネスコから認定された「メディア・アーツ都市」は、都市そのものをメディア(媒介)としてとらえ、地域産業や国際観光交流の促進に貢献する新たなメディア技術を用いた文化芸術表現や、市民の自発的な表現活動とその経済活動の促進を目指すものです。
札幌における具体的な取り組みとしては、さっぽろ雪まつりにおける3Dプロジェクション・マッピングや札幌国際芸術祭における先端的なメディア・アートの企画展示、さらには都市環境全体を新たなメディア技術によって付加価値化する試み、ソーシャルメディアなどによるまちづくりへの市民参加の促進、そして都市環境問題を解決する様々な知恵と創意工夫を開発することでもあります。

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 ユネスコ創造都市ネットワーク(UNESCO Creative Cities Network)は、文化芸術の7分野(文学、映画、音楽、クラフト&フォークアート、デザイン、メディア・アーツ、食文化)の内のひとつに焦点をあて、それぞれの都市が創造的な施策を展開し、加盟都市相互の文化・経済交流を通して、次世代のクリエイティブ産業の振興や、未来の都市課題と向かい合い、都市の持続可能性に取り組むことを目的としています。

アソシエイトチーム

企画アドバイザー

浅田 彰 氏 <京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長>

1957年、神戸市生まれ。京都造形芸術大学大学院長。同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)など多数。季刊『InterCommunication』や季刊『批評空間』の編集委員も務めた。


企画スタッフ

アソシエイト・キュレーター

飯田 志保子 氏 <インディペンデント・キュレーター>

1975年東京生まれ。1998年から2009年まで財団法人東京オペラシティ文化財団に所属。東京オペラシティアートギャラリー(TOCAG)の開館準備に従事し、2009年8月まで同アートギャラリーのキュレーターを務める。オーストラリア、韓国での客員キュレーターを経て、現在、インディペンデント・キュレーターとして名古屋を拠点に展覧会企画、寄稿、講義などの活動を行う。最近の活動としては、「第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012」日本公式参加キュレーター、「あいちトリエンナーレ2013」共同キュレーターを務めるなど、国内外で数多くの企画を手がける。主な企画(共同企画含む)に「ヴォルフガング・ティルマンス——Freischwimmer」、2004年TOCAG;「Rapt! 20 contemporary artists from Japan」、2005年から2006年までオーストラリア複数都市;「トレース・エレメンツ——日豪の写真メディアにおける精神と記憶」、2008年TOCAG/2009年パフォーマンス・スペース、シドニー;「Omnilogue(オムニログ): Journey to the West」、2012年ラリット・カラ・アカデミーギャラリー1&2、ニューデリー、インドなど。

アソシエイト・キュレーター(メディア・アート)

四方 幸子 氏 <メディアアート・キュレーター>

京都府生まれ、東京在住。「拡張されたキュレーティング」を提唱。多摩美術大学および東京造形大学客員教授、IAMAS(国際情報科学芸術アカデミー)非常勤講師。アツコバルー arts drinks talkアーティスティック・ディレクター。アートと科学を横断する数々の展覧会やプロジェクトをキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT ICC(2004-10)キュレーター、またインディペンデントとして国内外で実現。最近の活動に「ミッションG:地球を知覚せよ!」展 (ICC、2009-10)、カールステン・ニコライ+マルコ・ペリハン「polar m」展(山口情報芸術センター、2010-11、共同キュレーター)、「Possible Water|<コモンズ>としての未来」展(東京ドイツ文化センタ-、2012)、第7回ソウル国際メディアアート・ビエンナーレ「メディアシティ・ソウル 2012」(共同キュレーター)、ウーバーモルゲン「クラフト|エネルギーの学校」展(アーツ千代田3331、2012)、「Money after Money|信用ゲーム 2013」展などがある。国内外の審査員・共著多数。

地域ディレクター

端 聡 氏 <美術家 / アートディレクター>

1960年生まれ、札幌在住。札幌を拠点に活動し、美術家として北海道、札幌のみならず海外での活動も盛んに行う。1995年ドイツ学術交流会DAADの助成によりドイツに滞在して以降、国内外で多数の展覧会に出品、受賞歴多数。アートディレクターとして自らが運営するCAI現代芸術研究所などで北海道若手作家の海外展(ドイツ、中国、ポーランドなど)も数多く企画、舞台の芸術監督も務めるなど活動は多岐に渡る。2011年、国際芸術祭実現を目標とした民間運動、札幌ビエンナーレ・プレ企画では芸術監督を務める。2004年、札幌文化奨励賞を受賞。2012年、北海道文化奨励賞を受賞。

チーフプロジェクトマネージャー

小田井 真美 氏 <AIRプロデューサー / アートディレクター>

1966年広島市生まれ。3ART PROJECT(東京青山)を経て、2001年から2002年までとかち国際現代アート展デメーテル事務局(帯広、北海道)、2003年よりNPO法人S-AIR(札幌、北海道)に所属し、アーティスト・イン・レジデンス(=AIR)の運営、アートによる地域活性化事業、アーティスト・イン・スクールの企画、Sapporo2 Project(札幌の雪と除雪を考えるアートプロジェクト)のプロデュース。2008年から2009年まで国際的なAIR研究機関Trans Artists(アムステルダム、オランダ)に派遣され、オランダの文化政策、AIRと芸術家支援に関する調査研究を行う。2010年から2011年まで茨城県アーカスプロジェクトのディレクターを務め、現在は札幌を拠点。その他、アーツ千代田3331と日本国内の新しいAIRのネットワーキングと巡回型AIRの可能性を高めるMove Arts Japanに関わるなど、アーティスト及び国内のAIR事業立ち上げを支援する活動を行う。

プロジェクトマネージャー

漆 崇博 氏 <AISプランニング代表 / アートコーディネーター>

1977年北海道生まれ。2004年宮城教育大学大学院修了。
2002年宮城教育大学大学院に在学中、仙台市内商店街において「ロジアート展」を企画。以来、地域コミュニティーと社会を繋ぐ担い手として様々な芸術文化事業の企画・提案・コーディネートに携わる。
現在は、一般社団法人AISプランニングの代表理事として、おとどけアート事業(札幌市)、十勝アーティスト・イン・スクール事業(十勝地方)、香川県観音寺市におけるまちづくり事業(香川県)、「トヨタ・子どもとアーティストの出会い」事業(全国)、北海道コミュニケーション教育ネット(北海道)など芸術文化活動を通じた交流事業の運営、企画、コーディネートを行っている。

プロジェクトマネージャー

カジタ シノブ 氏 <インディペンデント・プロデューサー>

1977年生まれ。東京都出身。フリースペースATTICの運営スタッフを経て演劇、音楽、映画から現代アートなどジャンルに囚われず様々なイベントプロデュースを行っている。近年の活動としては2011年『表現するファノン—サブカルチャーの表象たち』(札幌芸術の森美術館)チーフキュレーター。クリエイティブシェアオフィス「tab」立ち上げ。2012年「ウロボロスのトーチ 赤松正行+展」キュレーション。「演劇ユニットイレブンナイン」プロデュース。「sapporo north2」クリエイティブコーディネートなどを行う。多様なネットワークによる異業種間のマッチングなどジャンルをシャッフルする試みに取り組む。

プロジェクトマネージャー(学芸担当)

難波 祐子 氏 <キュレーター>

広島生まれ。2006年~11年、東京都現代美術館学芸員を経て、展覧会やワークショップの企画運営を行う株式会社I plus Nを設立。共編著に『ビエンナーレの現在』(青弓社)、著書に『現代美術キュレーターという仕事』(青弓社)など。企画した主な展覧会に『Interweaving Cultures(文化を織り成す)』(2004年、ジム・トンプソン・アートセンター、バンコク)、『こどものにわ』(2010年、東京都現代美術館)、『呼吸する環礁:モルディブ―日本現代美術展』(2012年、モルディブ国立美術館、マレ/スパイラル、東京へ巡回)など。

プロジェクトマネージャー

小川 智彦 氏 <ランドスケープ・アーティスト>

1971年旭川市生まれ。1999年よりランドスケープ・アーティストとして、風景の見方の拡張を主題に、スタイルと場所を選ばず作品の制作・発表、ワークショップを国内外で行う。個展・グループ展の他、「GOSSA WALKING MUSEUM」、「SAPPORO2 Project」、「Silent Shadows」等で作品を発表。また、2007年よりアートプロジェクトのテクニシャンとしても活動を始め、「Amanogawa Bridge(サミ・リンターラ/十勝千年の森)」、「Akasaka Art Flower’08」、「別府現代芸術フェスティバル2009混浴温泉世界」「別府現代芸術フェスティバル2012混浴温泉世界」で美術作品の制作・展示を担当した。
http://ogawa-tomohiko.com/

プロジェクトマネージャー

須之内 元洋 氏 <札幌市立大学助教>

札幌市立大学デザイン学部メディアデザインコース助教。ソニー株式会社、サイボウズ・ラボ株式会社勤務を経て現職。デジタルメディア・デジタルアーカイヴのデザイン、メディアテクノロジーの研究、メディアアートに取り組む。札幌発のアンビエント音響レーベル 43d を共同主宰。

プロジェクトマネージャー

細川 麻沙美 氏 <コーディネーター>

1977年東京生まれ。テレビ局での展覧会制作・運営を経て、一年間カナダに滞在。2008年からはフェスティバル運営に関わり、企画展示業務を中心に事務局に従事、海外連携、アーティストの招聘などを担当。2013年よりフリーランスコーディーネータ。これまでに「イサム・ノグチ展」(2005年、札幌芸術の森美術館、東京都現代美術館)、「スーパーエッシャー展」(2006年、Bunkamuraザ・ミュージアム)、「文化庁メディア芸術祭」(2008年~)、「モノマチ」(2013年~、台東区南部地域)、「art and collective intelligence」(2013年、山口情報芸術センター[YCAM])等に関わる。2007年、第12回AMDアワードBest Producer賞受賞。

プロジェクト・アシスタント

大下 裕司 氏 <コーディネーター>

1987年横浜生まれ、札幌在住。東京画廊+BTAP60年誌編集スタッフ、森美術館学芸アシスタント等を経験。関わった展覧会に「在るということ―あるアイヌの日常と本来性」(2012年、慶應義塾大学来往舎ギャラリー、神奈川)、「生息と制作:北海道のアーティスト、表現・身体・生活から」(2013年、新宿眼科画廊、東京)、「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在-」(2013年、コーポ北加賀屋、大阪ほか東京、金沢へ巡回)、「交感と交換+ここはどこか、あるいは何か」(2013年、第8桂和ビル+越山計画、札幌)など。

プロジェクト・アシスタント

大友 恵理 氏 <インディペンデント・キュレーター>

1970年函館市生まれ。2001年ARCUS Project スタジオスタッフ(茨城)を経て、インディペンデント・キュレーターとして活動。2005-2009年Art Autonomy Network[AAN]を共同設立し、自律した芸術活動のインフラ整備としてアート・アーカイヴやネットワーク構築、教育普及に取り組む。主な展覧会:「Under35丸山純子展−Highsealand」(BankART Studio NYK、横浜、2013)、「せかいのつくりかた」(nitehi works、横浜、2012)、「パスワード:日本とデンマークのアーティストによる対話」(CCGA現代グラフィックアートセンター、須賀川、2004)、「Magazine / Exhibition Project: Gloss」(ナディッフ/東京、豪州巡回、2002-2003)、「Blind Date」(Kunsthallen Brandts Klædefabrik、2002、デンマーク)他

プロジェクト・アシスタント

斎藤 ふみ 氏

1980年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。川崎市岡本太郎美術館を経て、2008年にKENJI KUBOTA ART OFFICEに参加。同オフィスのアーティスト・インタビューDVD「オーラル・ヒストリー」シリーズにおいて、ダンサー・振付家の伊藤キムを取り上げ、企画・撮影・編集を担当。同作をシンガポール・ビエンナーレ(2010年)にて上映。2012年、イギリス、ドイツに滞在し、各都市のビエンナーレ、トリエンナーレなどをリサーチする。「あいちトリエンナーレ2013」アシスタント・キュレーター。アーティストのマネージメントなども行っている。

プロジェクト・アシスタント

佐藤 正範 氏 <科学技術コミュニケーター>

1976年札幌生まれ。国立釧路高専・北海道教育大学札幌校卒業。北海道大学科学技術コミニュケーター養成講座CoSTEP7期本科修了。建築デザイン事務所勤務を経て札幌市の小学校教員を勤め、2011年よりArt×Science×Technologyをテーマに産学連携・地域貢献活動として「Sapporo Open Lab」を主催。また、小中学生向けのロボットコンテストRoboCUP・First LEGO Leagueの運営に関わり、2008年に指導する札幌のチーム「YUKIASOBI」がRoboCUP Junior世界大会(中国蘇州大会)で世界一となる。現在は北海道大学教育学院で初等教育におけるコンピュータープログラミングの学習について研究中。本芸術祭ではセンシングストリームズのテクニカルスタッフを務める。

プロジェクト・アシスタント

真砂 雅喜 氏 <アーティスト>

1976年札幌市生まれ。グラフィックデザインを専門に学んだ後、99年より美術家としてエントロピーというテーマを主軸に身体とデジタルメディアの関係性を探求する作品を制作。主な展覧会に「前衛へのオマージュ(北海道立三岸好太郎美術館)」「Stepping Across Boaders(北海道立近代美術館)」「Born in HOKKAIDO(北海道立近代美術館)」など。00年より、国籍・居住地・資金に因われないアートコミュニティの形成を目指したウェブサイト・プロジェクト「Artcore Japan」を主宰し、国内外の若手美術家達を紹介。また2001年から2007年mで札幌アーティスト・イン・レジデンス実行委員、NPOエスエアに在籍し、招聘アーティストのテクニカルサポートやイベント進行にあたる。主なイベントコーディネートに「宮島達男 | Art in You ワークショップキャラバン in 北海道」など。またデザイナーとしては、水戸芸術館現代美術ギャラリー主催「宮島達男 | Art in You」オフィシャルウェブサイトデザインを担当した。
http://masayoshimasago.com


札幌国際芸術祭2014 公式デザイナー

長嶋 りかこ

1980年11月11日生まれ。グラフィックデザイナー。
2003年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業後、博報堂を経て2014年デザイン事務所「village ®」を設立。
グラフィックデザインを基軸に、CI、ブランディング、パッケージ、プロダクトデザイン、広告のアートディレクションなどを手がける傍ら、活動として自身のブランド「Human_Nature」や、現代美術家の宮島達男氏らと行う「PEACE SHADOW PROJECT」がある。最近の仕事にMercedes-Benz Fashion Week、札幌国際芸術祭、坂本龍一氏×鈴木邦男氏「愛国者の憂鬱」装丁、BAOBAO ISSEY MIYAKE×Rikako Nagashima「FREE HAND BAG」など。
主な受賞歴に、東京ADC賞、カンヌデザイン部門銀賞、ニューヨークADC銀賞、ニューヨークADC銅賞、アジア太平洋広告祭グランプリ、日本グラフィックデザイナー協会新人賞、ロンドンD&AD銀賞、ワルシャワビエンナーレ銀賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、経済産業大臣賞、等国内外の賞を多数受賞。
2012年にはニューヨークADC、2014年にはONE SHOWの、国際審査員を務める。


空間構成アドバイザー
青木 淳+丸田 絢子

青木 淳

1956年横浜市生まれ。東京都在住。
磯崎新アトリエ勤務(1983-1990)を経て、1991年青木淳建築計画事務所を設立。独創的な敷地条件の読解と知的な空間操作を駆使した設計によって、国内外から高い評価を受けている建築家。
初期代表作には、「馬見原橋」(1995/第8 回くまもと景観賞を受賞)、「潟博物館」(1997/日本建築学会作品賞受賞)などがある。また、奥行きのない敷地を逆手にとり、モアレの視覚的効果によって既存の商業施設の意匠概念を刷新した「ルイ・ヴィトン名古屋栄店」(1999)は、以後世界各地のルイ・ヴィトン店舗のスタンダードにまでなった。2000年の青森県立美術館設計競技では、白塗りの煉瓦を用いたリノベーション的な外観と、可塑的なボリューム・導線をもった迷宮のような展示室という斬新な提案により、最優秀賞を受賞(2006開館)。「現代美術への視点―連続と侵犯」(2002、東京国立近代美術館)へアーティストとして参加して以降、建築と美術の間を行来する創作活動を展開している。2009年に個展を開催(TARO NASU、東京)。あいちトリエンナーレ2013では画家の杉戸洋と「スパイダース」を結成、名古屋市美術館の入口の表裏を逆転させ、黒川紀章建築そのものを読み替える大胆なプロジェクトを実現させた。主著に『青木淳 Jun Aoki Complete Works |1|』(2004、INAX出版)、『青木淳 Jun Aoki Complete Works |2|』(2006、INAX出版)、『原っぱと遊園地』(王国社)。

丸田 絢子

1978年新潟県生まれ。札幌市在住。
2003年から06年まで青木淳建築計画事務所に勤務後、2006年丸田絢子建築設計事務所を設立。以降、商業施設のインテリアデザイン、展覧会場の空間デザイン、またインスタレーションなど、建築にとらわれず多岐にわたる分野で活躍、注目を集めている。2009年札幌市に事務所を移転。
丸田のデザインは「集合・配列・自由度」をテーマに、見慣れた素材を用いて見たこともない空間を作り出す。正方形のスチールパネルとマグネットピースの配列と組み合わせによって、壁面の機能とデザインを自在に変えられるデザインを採用した「デイリー・フィッシュ・ストア」(2007、東京)で、グッドデザインアワード2007およびJCDデザインアワード2007新人賞受賞。東京・青山のDIESEL DENIM GALLERY内のインスタレーションとして手がけた《Suspended Figure》(2008)では、天井から吊るされた工事現場用のランプとケーブルの集合体が、美しいアーチと柱をつくり出した。2009年には個展「Circus」(PRISMIC GALLERY、東京)を開催。本芸術祭では青木淳と共に、空間構成アドバイザーを務める。


会場デザイン(北海道庁赤れんが庁舎会場)

オリバー・フランツ

1979年スイス生まれ。デザイナー(サイレント創立者、クリエイティブディレクタ-)
家具職人として働いた後、スイスとスウェーデンにて工業デザインを学び、サンフランシスコ、スウェーデン、大阪のいくつかのデザインスタジオで、主に家電デザインに携わった。2009年、自らのデザインアトリエsilentを設立。伝統技術と現代のデザインを融合させ、持続可能な製品を生み出すことを追求している。また別途、スイスと日本をベースとしたデザイン事務所idéel-labを立ち上げ、幅広いデザインを提供。近年、美意識と持続可能性への強い関心を芸術のフィールドに持ち込み、様々な展覧会で独自の空間を創造している。現在は、京都をベースに活動中。


札幌国際芸術祭2014 ゼネラルプロデューサー

武邑 光裕

1954年東京生まれ。札幌市立大学デザイン学部教授。同大で創造産業、メディア芸術を講じ、内外の創造都市施策を研究。ソーシャル・メディア環境と創造経済分野を中心としたグローバルな共同研究の促進を図っている。
日本におけるメディア美学、サイバー文化研究の先駆者として、名古屋国際ビエンナーレARTEC(アーテック)審査員、「アルス・エレクトロニカ」(オーストリア)のワールドワイドウェブ部門初代審査員、季刊「インターコミュニケーション」編集委員などを務めた。一方、地域文化資産のデジタル・アーカイヴ情報学の実践として、京都市、石川県、沖縄県のデジタル文化遺産プロジェクトを主導した。著書に『サイバーメディアの銀河系』(フィルムアート社)、『メディア・エクスタシー』(青土社)、『デジタル・ジャパネスク』(NTT出版)など多数。2003年、『記憶のゆくたて デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普財団テレコム社会科学賞を受賞。平成19年度北海道総合通信局長賞受賞。NPO都市文化創造機構理事、TMT Strategies(米国ニューヨーク)アドバイザー、札幌メディア・アーツ・ラボ(SMAL)所長を務める。

実行委員会会長挨拶

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ご挨拶

世界的な経済危機、震災、原発事故を体験した私たちは、自らの生活を見つめ直し、文明的な変革をもたらす大きな転機を認識しています。こうした中、全国の中で魅力ある都市と評される札幌の街を誇りに思い、さらに磨きをかけて、次世代へ引き継いでいかなければなりません。
札幌市は、2006年に「創造都市さっぽろ宣言」を行い、市民一人ひとりが創造力を発揮することで、生活、文化、産業など様々な分野で創造的活動が展開されていく、そしてその魅力を力強く世界に発信していく取り組みを進めています。
「札幌国際芸術祭2014」は、この「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として開催いたします。
「札幌国際芸術祭2014」では、ゲストディレクターに坂本龍一氏に就任していただき、開催に向けて準備を進めております。
開催テーマは「都市と自然」。歴史文化・風土、都市機能、地域経済や産業、暮らし方をアートの視点で見つめ直すことで都市と自然との共生のあり方を問い、私たち市民自らが未来を展望する機会を創出する芸術祭です。
また、札幌市は、ユネスコ創造都市ネットワークのメディア・アーツ分野での加盟を申請し、2013年11月にアジア初の「メディア・アーツ」都市として認定されました。
「札幌国際芸術祭2014」の開催と、このユネスコ創造都市ネットワーク加盟を契機に、市民一人ひとりの創造性を核とした地域の文化力向上、メディア芸術の振興、創造都市の推進を共振させ、長期的な展望のもと、国際的な文化芸術都市としての歩みを進めていきたいと考えております。

創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会 会長
札幌市長 上田文雄

創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会

■ 会長
上田 文雄 〈札幌市 札幌市長〉

■ 副会長
高向 巖 〈札幌商工会議所 会頭〉
武邑 光裕 〈札幌市立大学 デザイン学部教授/札幌メディア・アーツラボ(SMAL)所長/NPO都市文化創造機構〉
奥岡 茂雄 〈美術評論家〉

■ 委 員
横内 龍三 〈(株)北洋銀行 取締役会長〉
堰八 義博 〈(株)北海道銀行 代表取締役頭取〉
村田 正敏 〈(株)北海道新聞社 代表取締役社長〉
星野 尚夫 〈(一社)札幌観光協会 会長〉
福井 知克 (監事)〈(財)さっぽろ産業振興財団 専務理事〉
橋本 道政 〈(財)札幌市芸術文化財団 副理事長〉
川口 裕之 〈朝日新聞社北海道支社 支社長〉
齊藤 善也 〈毎日新聞社北海道支社 支社長〉
水谷 宏 〈読売新聞東京本社北海道支社 執行役員/支社長〉
和智 徳男 〈日本経済新聞社札幌支社 支社長〉
中田裕之〈日本放送協会札幌放送局(NHK) 局長〉
渡辺 卓 〈北海道放送(HBC) 代表取締役社長〉
小林 裕孝 〈札幌テレビ放送(STV) 代表取締役社長〉
樋泉 実 〈北海道テレビ放送(HTB) 代表取締役社長〉
須賀 信昭 〈北海道文化放送(UHB) 代表取締役社長〉
関口 尚之 〈テレビ北海道(TVH)代表取締役社長〉
柴田 正良 〈(株)STVラジオ 代表取締役社長〉
宇佐美 暢子 〈(株)エフエム北海道 代表取締役社長〉
柴野 伸幸 〈(株)エフエム・ノースウェーブ 代表取締役社長〉
渡邊 光春 〈札幌市 市長政策室長〉
可児 敏章 〈札幌市 観光文化局長〉

■ アドバイザー
阿部 典英 〈北海道文化団体協議会 会長〉
水田 順子 〈道立近代美術館 学芸副館長〉
天野 太郎 〈横浜美術館 主席学芸員〉
北村 清彦 〈北海道大学文学研究科 博士/教授〉
佐藤 友哉 〈札幌芸術の森美術館 館長〉

後援・助成・協賛・協力一覧

後援

助成

  • Agency for Cultural Affairs

    平成26年度文化庁地域発・
    文化芸術創造発信イニシアチブ

  • 一般財団法人
    地域創造

    一般財団法人
    地域創造

  • Kao

    公益財団法人 花王芸術・科学財団

  • 公益財団法人
    朝日新聞文化財団

    公益財団法人
    朝日新聞文化財団

  • 在日フランス大使館/ アンスティチュ・フランセ日本

    在日フランス大使館/
    アンスティチュ・フランセ日本

  • 公益財団法人 フランダースセンター

    公益財団法人
    フランダースセンター

オフィシャルグランドパートナー

  • LOUIS VUITTON

    LVJグループ株式会社 ルイ・ヴィトン ジャパン カンパニー

  • Sapporo Marui Mitsukoshi

    株式会社札幌丸井三越

    株式会社 札幌丸井三越 株式会社 札幌丸井三越

オフィシャルパートナー

  • XSOL

    株式会社 エクソル

  • サントリー酒類株式会社・サントリービア&スピリッツ株式会社

    サントリー酒類株式会社・
    サントリービア&スピリッツ株式会社

  • GHR_LOGO_GRAY

    株式会社 グランビスタ
    ホテル&リゾート

  • Shiseido

    株式会社 資生堂

  • nipponexpress_logo

    日本通運株式会社

  • 株式会社ほくせん

    株式会社ほくせん

  • 札幌トヨタ自動車株式会社

    札幌トヨタ自動車
    株式会社

  • イエステーション 副都心住宅販売株式会社

    イエステーション
    副都心住宅販売株式会社

  • 株式会社オーディオテクニカ

    株式会社
    オーディオテクニカ

  • 株式会社ベネッセホールディングス

    株式会社
    ベネッセホールディングス

  • ソニーPCL 株式会社

    ソニーPCL 株式会社

  • 鶴雅グループ

    鶴雅グループ

  • サッポロビール株式会社

    サッポロビール株式会社

オフィシャルサプライヤー

  • 北海道旅客鉃道株式会社

    北海道旅客鉃道株式会社

  • 北海道空港株式会社

    北海道空港株式会社

  • 日本板硝子北海道株式会社

    日本板硝子北海道
    株式会社

  • 株式会社北海道シミズ

    株式会社北海道シミズ

  • 北海道中央バス株式会社

    北海道中央バス株式会社

  • 三井物産フォレスト 株式会社

    三井物産フォレスト
    株式会社

  • 北海道木材産業
    協同組合連合会

    北海道木材産業
    協同組合連合会

  • 株式会社木の城たいせつ

    株式会社木の城たいせつ

  • 株式会社ブルーノートジャパン

    株式会社
    ブルーノートジャパン

  • 日本航空株式会社

    日本航空株式会社

  • 株式会社 J.フロント建装

    株式会社
    J.フロント建装

  • キャリアバンク株式会社

    キャリアバンク
    株式会社

  • 株式会社インテリジェンス

    株式会社
    インテリジェンス

  • 株式会社ニトリ

    株式会社ニトリ

  • 山内ビニール加工株式会社

    山内ビニール加工
    株式会社

  • 札幌駅前通まちづくり株式会社

    札幌駅前通まちづくり
    株式会社

特別協力

  • YCAM

    山口情報芸術センター(YCAM)

運営協力

  • more trees

    more trees

  • 株式会社 宮田屋珈琲

    株式会社
    宮田屋珈琲

  • TSUTAYA

    TSUTAYA

告知協力

  • 株式会社 メガ・コーポレーション

    株式会社
    メガ・コーポレーション

  • さっぽろ地下街

    さっぽろ地下街

作品協力

  • 加賀市中谷宇吉郎 雪の科学館

    加賀市中谷宇吉郎
    雪の科学館

  • 京都造形芸術大学

    京都造形芸術大学

  • 株式会社グラフィック

    株式会社グラフィック

  • コンテンツ株式会社

    コンテンツ株式会社

  • 株式会社LIXIL・ LIXILギャラリー

    株式会社LIXIL・
    LIXILギャラリー

  • LIXILギャラリー

    株式会社LIXIL・
    LIXILギャラリー

  • 伊福部玲

    伊福部玲

  • エルム楽器

    エルム楽器

  • 長万部観光協会

    長万部観光協会

  • 伊福部昭
    音楽資料室

    音更町図書館
    伊福部昭音楽資料室

  • オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社

    オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社

  • 京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE

    京都国際写真祭
    KYOTOGRAPHIE

  • 光画文化研究所

    光画文化研究所

  • 株式会社 プリプレス・センター

    株式会社
    プリプレス・センター

  • 細江英公

    細江英公

  • 写真文化首都 「写真の町」東川町

    写真文化首都
    「写真の町」東川町

  • 北海道大学総合博物館

    北海道大学総合博物館

  • 北海道立北方民族博物館

    北海道立北方民族博物館

  • 日本近代音楽館

    明治学院大学図書館
    付属日本近代音楽館

  • U.N.Limited

    U.N.Limited

  • HJ アンドリュース研究林

    HJ アンドリュース研究林

  • SymbioticA
    ウェスタン・オーストラリア大学

    SymbioticAウェスタン・オーストラリア大学

  • 東京藝術大学
    社会連携センター

    東京藝術大学
    社会連携センター

  • 北海道下川町

    北海道下川町

  • 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション札幌研究林・雨龍研究林

    北海道大学北方生物圏
    フィールド科学センター

  • リッチモンド公園

    リッチモンド公園

  • 有限会社イリス

    有限会社イリス

  • エディア株式会社

    エディア株式会社

  • 合同容器株式会社

    合同容器株式会社

  • 株式会社 さっぽろテレビ塔

    株式会社
    さっぽろテレビ塔

  • 幡本印刷株式会社

    幡本印刷株式会社

  • 株式会社フカミヤ

    株式会社フカミヤ

  • 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社

    富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社

  • 株式会社mangekyo

    株式会社mangekyo

  • モリタ株式会社

    モリタ株式会社

  • ラノベプロジェクト

    ラノベプロジェクト

  • エゾシカレザー協会

    エゾシカレザー協会

  • 株式会社 タグチクラフテック

    株式会社
    タグチクラフテック

  • WHITELIGHT

    WHITELIGHT

  • 新おたる農協

    新おたる農協

  • 株式会社匠工芸

    株式会社匠工芸

  • アルス・エレクトロニカ

    アルス・エレクトロニカ

  • 株式会社 イースタンサウンドファクトリー

    株式会社
    イースタンサウンドファクトリー

  • 株式会社 リクルートホールディングス

    株式会社
    リクルートホールディングス

  • CG-ARTS協会

    CG-ARTS協会

  • 株式会社プリズム

    株式会社プリズム

  • Bowako Hall

    公益財団法人
    びわ湖ホール