札幌国際芸術祭
会期 8月6日(日) – 10月1日(日)
時間 10:00 – 17:00/10:00 – 21:00(金)
休館日 月曜、9/3(日)、9/19(火)※ 8/7(月)、9/18(月・祝)は開館
会場 北海道大学総合博物館 (札幌市北区北10条西8丁目)
《エクリチュールの洞窟の心の隅の染の方へ》2017年

吉増剛造にとって北海道の地は、その長い詩業において、詩人としての危機とも言える状況からの再生の舞台となってきました。

ブラジル滞在からの帰国後、「石狩河口 / 坐る」という展覧会を札幌市内のギャラリー、テンポラリースペースで開催し、実際に河口に坐ってひたすら銅板を打った4カ月間が、代表作『石狩シーツ』に結実したのが1994年。さらに月日を経て東日本大震災の年の冬、同スペースでの「石狩河口 / 坐る ふたたび」展の直後に厳寒の河口に坐ってはじまった詩作は、5年の月日を経て長篇詩『怪物君』へと発展していきました。

石狩川河口にたたずむ詩人の身体に、ここを入り口として広がっていった札幌の近代化の歪みと、そこからの「再生」の可能性を重ねてみることもできるかもしれません。夕張炭坑の気配、アフンルパル――、詩人にとって北海道の大地は、生と死の界であり、根源的なイメージへと降りるための入り口であると言えます。

今回のSIAF2017では、吉増剛造の詩業を貫く『石狩シーツ』のビジョンを振り返るとともに、その先に待つものへと分け入る新作を発表します。

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